「笠井 誠一展-テーブルの上の日常-(洋画)」横浜高島屋

「ウクレレのある卓上静物」30号M

名称:「笠井 誠一展-テーブルの上の日常-(洋画)」横浜高島屋
会期:2022年4月20日(水)→25日(月)
会場:7階 美術画廊
住所:〒220-8601横浜市西区南幸1丁目6番31号
TEL: 045-311-5111
URL: 横浜高島屋

「ウクレレのある卓上静物」30号M
「ウクレレのある卓上静物」30号M

高島屋では8年振りとなる個展「笠井誠一展 -テーブルの上の日常-」を開催します。
笠井先生は1932年札幌市に生まれ、東京藝術大学美術学部油画科(伊藤廉教室)を卒業。油画専攻科修了後は、当時狭き門であったフランス政府給費留学生試験に合格され渡仏。パリ国立高等美術学校に入学しモーリス・ブリアンション教室に学ばれます。そこで得た平面の構築性やヴァルール、マチエールへの問いかけなど日本とは違ったアプローチによる絵画論は、今日まで笠井先生の礎となっています。
笠井芸術が語られる際、単純化や簡潔、平明と言ったトピックがしばしば使われます。しかし、それらの特徴は古くより日本の絵画が持つ様式のひとつでもあり、笠井先生が描くテーブルの上の静物と背景の関係性や輪郭線に見られる線描は、まさに日本画のそれであり、言い換えれば西洋と東洋が融合した、あるいは日本人の描く洋画の結実したその一例が笠井先生の描く油絵と言えるのかもしれません。
対象に向かいやや丸みを帯びて曲がるテーブルのやわらかな曲線。テーブル上の果実や花々から馥郁たる香りがたゆたう様は、誰しもの生活の中にある、ほんの些細ではあるが多幸に満ちた日常と言えます。
今展では「テーブルの上の日常」と題し、モノとモノとの関係性を探求し、理知的で計算され尽くした配置で画面構成された新・近作を一堂に展観いたします。
卒寿を迎え、益々彩管揮われる笠井芸術の現在をどうぞご高覧ください。

「サボテンのある卓上静物」40号F
「サボテンのある卓上静物」40号F

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