「朴栖甫 展」東京画廊+BTAP

朴栖甫 <Ecriture No.140112> (2014) Mixed media with Koean paper Hanji on canvas、130 × 200 cm

名称:「朴栖甫 展」東京画廊+BTAP
展覧期間:2022.03.26(土)~2022.05.07(土)
開館時間:12:00 〜 18:00
休館日:月曜、日曜、祝日
入場料:無料
会場:東京画廊+BTAP
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座8-10-5 7F
TEL:03-3571-1808
URL:東京画廊+BTAP

朴栖甫 <Ecriture No.140112> (2014) Mixed media with Koean paper Hanji on canvas、130 × 200 cm
朴栖甫 <Ecriture No.140112> (2014) Mixed media with Koean paper Hanji on canvas、130 × 200 cm

東京画廊+BTAPでは、3月26日(土)より「朴栖甫」展を開催致します。
朴栖甫(Park Seo-Bo)は1931年、韓国の慶尚北道醴泉生まれ、1954年に弘益大学美術学部絵画科を卒業し、モノクロームの線画や韓紙の質感を活かした作風を発展させました。韓国現代美術の先駆的存在であり、単色画(Dansaekhwa)を代表する作家です。単色画の源流とされる『5つのヒンセク<白>:韓国五人の作家』展(1975年、東京画廊)に参加し、その後も弊ギャラリーで計6回の個展を開催してきました。本展では「後期描法」の15点にドローイング2点を加えて、17点の作品を展示致します。
朴の「描法」シリーズは、三つの手法に分けることができます。1960年代後半からの鉛筆の線画を描いた「前期描法」、韓紙を用い始めた80~90年代の「中期描法」、そして2000年以降の「後期描法」です。本展で展示される「後期描法」の作品は、「色描法」とも呼ばれるとおり、水を含んだ韓紙の上で反復される縦線の立体感と、鮮やかな色面が特徴的です。
「後期描法」は、2000年秋の個展に向けて来日した際の、磐梯山(福島県)訪問をきっかけに生まれました。山頂から見下ろす紅葉の風景は、風向きで刻々とその表情を変え、まるで「押し寄せてくる炎のようだった」と言います。自然の色彩に魅了された朴は、「後期描法」をスタートさせます。モノクロームの色面は自然との同化を示唆し、時代の変化を超えた慰めと労わりのメッセージを伝えています。
朴の作品の所蔵先として、東京都現代美術館、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、グッゲンハイム・アブダビ(アラブ首長国連邦)、国立現代美術館(韓国)、M+(香港)があります。また、作家に関する文献に、Park Seo-Bo: from Avant-Garde to Ecriture (Kate Lim、Booksactually、シンガポール、 2014)、またPark Seo-Bo(Lee JinJoo、Rizzoil、ニューヨーク、2022年4月予定)があります。2021年には、韓国のアートシーンへの貢献が評価され、大韓民国金冠文化勲章を受勲致しました。今年4月にはヴェネチア・ビエンナーレでの同時開催企画展が予定され、また現在、出身地である慶尚北道醴泉で、朴の美術館の建設が進行中です。
本展の開催と合わせて、峯村敏明氏(美術評論家)とKate Lim氏(美術評論家)による評論文を掲載したカタログを6月に出版する予定です。

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