「篠田桃紅展」東京オペラシティ アートギャラリー

「篠田桃紅展」東京オペラシティ アートギャラリー

名称:「篠田桃紅展」東京オペラシティ アートギャラリー
会期:2022年4月16日[土] – 06月22日[水]
会場:ギャラリー 1, 2
開館時間:11:00~19:00、金曜・土曜日は~20:00まで(入館は閉館30分前まで)
  ※ただし、展示により変更の可能性があります
住所:〒163-1403東京都新宿区西新宿3-20-2
TEL:03-5777-8600
URL:東京オペラシティ アートギャラリー

《熱望》2001 公益財団法人岐阜現代美術財団
《熱望》2001 公益財団法人岐阜現代美術財団

篠田桃紅(1913-2021)は、70年を越える長きにわたる活動を通して、孤高の位置をまもりながら、前衛書から墨による独自の抽象表現の領域を拓き、探究し続けました。中国の大連に生まれ、東京で育った篠田は、自立した生き方を求めて書の世界に身を投じ、戦後まもなく、40歳を越えて単身ニューヨークに渡り活動の場を大きく拡げます。新しい表現を求める熱気あふれるこの時代、欧米の抽象芸術と日本の前衛書が時代の先端で響きあうなか、篠田の表現は大きな注目と高い評価を獲得したのです。帰国後は、書と絵画、文字と形象という二分法に囚われない、墨によるまったく新しい独自の抽象表現、空間表現を切り拓き、ときに建築的なスケールにまで及ぶ制作によって、他の追随を許さない位置を確立しました。篠田はまた、版画の世界でも固有の表現を確立し、また豊かな教養と繊細な感性、そして怜悧な批判精神に裏打ちされたエッセイの名手としても、ひろく人々から愛されました。惜しくも107歳で逝去した作家の没後1年を経て開催される本展は、桃紅の長きにわたる活動の全貌を紹介するとともに、その広い射程と現代性を今日的な視座から検証するものです。

《遠つ代》1964頃 岐阜県美術館蔵
《遠つ代》1964頃 岐阜県美術館蔵
《舞》2001 公益財団法人岐阜現代美術財団
《舞》2001 公益財団法人岐阜現代美術財団
《惜墨1》1991 岐阜県美術館蔵
《惜墨1》1991 岐阜県美術館蔵
《惜墨4》1991 岐阜県美術館蔵
《惜墨4》1991 岐阜県美術館蔵
《墨》1955 鍋屋バイテック会社蔵
《墨》1955 鍋屋バイテック会社蔵

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「冬のけしき」夢二生家記念館・少年山荘
  2. 「動き出す浮世絵展 TOKYO」寺田倉庫G1
  3. 特別展「答志島~古代から続く海民たちの島」鳥羽市立海の博物館
ページ上部へ戻る