
名称:「日本のタイル100年 – 美と用のあゆみ – 」INAXライブミュージアム
会期:2022年4月9日(土)~ 8月30日(火)
会場:INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室
休館日:水曜日(祝日の場合は開館)
観覧料:共通入館料にて観覧可 (一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円)
主催:INAXライブミュージアム
企画:INAXライブミュージアム、多治見市モザイクタイルミュージアム、江戸東京たてもの園
監修:藤森照信 (建築史家、建築家)
展示デザイン:中原崇志、永田耕平[DENBAK-FANO-DESIGN]
住所:〒479-8586愛知県常滑市奥栄町1-130
TEL:0569-34-8282
URL:INAXライブミュージアム

INAXライブミュージアムでは、2022年4月9日(土)から8月30日(火)まで、タイル名称統一100周年を記念する巡回企画展*「日本のタイル100年――美と用のあゆみ」を開催します。
*藤森照信氏監修の下、当館および多治見市モザイクタイルミュージアム、江戸東京たてもの園による3館共同企画で、会場ごとに異なる展示構成で巡回いたします。
「建物の壁や床を覆う薄板状のやきものは、すべてタイルと呼ぼう」
100年前の1922(大正11)年4月12日、東京・上野で開催されていた「平和記念東京博覧会」に際して開かれた「全国タイル業者大会」において、陶磁器製の建築材の呼称が「タイル」に統一されました。当時、「敷瓦(しきがわら)」「腰瓦(こしがわら)」「張付煉瓦(はりつけれんが)」「化粧煉瓦(けしょうれんが)」「タイル」など25以上もの名称が使われ、不便解消のための策でした。また、会場内にタイルづくしの特設館が出展され、タイルが大々的にアピールされるなど、1922年は日本のタイル史に刻むべく特別な年であると言えます。
タイルは、古代エジプトのピラミッド地下空間壁面を飾ったものが起源とされています。高温で焼かれるため水や火に強く、腐食しにくく汚れを落としやすい特性から、数千年の時を経て世界各地に広まりました。日本では6世紀の仏教伝来とともに、神社仏閣や土蔵など建築物の床や壁にやきものが使われ始めます。大きな転換点は、文明開化により西洋からタイルや煉瓦、テラコッタを用いた建築文化が伝わったことです。輸入品を手本にタイルの量産化が始まり、地震や感染症の流行などの大事を経ながら、生活様式の変化や都市化に合わせて日本独自のタイル文化が花開きます。
生活空間を守るとともに心豊かに彩ることができるタイル。本展では、名称統一以前までに醸成されてきたタイル文化の変遷を振り返りながら、台所、トイレや洗面所、銭湯・温泉、ビルや大学、地下鉄の駅、たばこ屋など、さまざまな場で多種多彩に使われてきた日本のタイル100年のあゆみを時代背景とともに紹介します。タイルの魅力に改めて気づき、可能性を考えるきっかけとなれば幸いです。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。