「河原温_死仮面画集_印刷絵画の実験 展」スクールデレック芸術社会学研究所

「河原温_死仮面画集_印刷絵画の実験 展」スクールデレック芸術社会学研究所

名称:「河原温_死仮面画集_印刷絵画の実験 展」スクールデレック芸術社会学研究所
会期:2022年3月26日(土)~2022年5月26日(木)
事前予約制:火曜日・水曜日・木曜日
開館時間:12:00 〜 18:00
休館日:月曜
入場料:無料
会場:スクールデレック芸術社会学研究所
住所:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 2F
URL:スクールデレック芸術社会学研究

※本展示は事前予約制となっております。詳細は公式ホームページよりご確認ください。
スクールデレック芸術社会学研究所では、「河原温_死仮面画集_印刷絵画の実験」展を通して河原温の選んだ独自の方法論(印刷絵画)とヴァルター・ベンヤミンが提示した複製技術の問題を重ね合わせて現代におけるアウラの問題を問い掛けていくものである。河原温は、機械的複製によるコピーがアウラを凋落させ、その結果引き起こされる既成の作品概念の変化を前提にして、複製体が「いま・ここ」に結びつく「仮象」を現前化できるのか否かの実験を行った。
河原温がデビュー当時、戦後世代を代表する新進画家として注目された。河原は、少数の観客を対象とした展覧会での作品発表に限界を感じ、より広範な観客が鑑賞できる媒体として、50年代後半から「印刷絵画」の可能性を模索するようになった。このシリーズは、新しい形の芸術である「印刷された絵画」のプロトタイプを提供していると見なすことができる。これは、美術館やギャラリーの制度的形態を批判し、オリジナル作品への創造的な反応を呼び起こして新たな芸術システムを構築することを示唆しているのだ。
「印刷絵画」は、作家自身が製版・印刷の工程を監理しながら制作する、オフセット印刷による絵画で、作者自身によって書かれたテクスト「印刷絵画」(『美術手帖』誌155号、臨時増刊「絵画の技法と絵画のゆくえ」、1959年)に詳細が論じられている。
本展覧会出品作品『死仮面』は河原温が日本において発表した最後の素描連作で、シリーズ『日本人の肖像』の第一部にあたる。1956年5月11日から20日、河原温「死仮面」展としてタケミヤ画廊で展示された(第二部『第三階級』は未完成のまま今日に至る)。「本來、この作品は、画集として最初から企画されたものであって、そのため画面を同じ大きさに限定しなければならない、という不都合が生じた。これは『印刷の絵画』とでもいうようなものの作者の最初の試みである」(タケミヤ画廊)。 
本品は渡墨前の1955年から56年にかけて制作され、タケミヤ画廊で発表された《死仮面》シリーズ30点が収録されている。約40年を経て作者が意図した本来の方法で出版されたもので、作家のキャリアのなかでも特に重要な位置付けとなると言えよう。本品は版画集でもなく単なるカタログでもなく、まさしく河原が模索した「印刷絵画」の試みそのものだと言える。尚、本品は、一冊一冊に河原温自筆で番号が表記されている。

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