名称:特別展「戦国京都と上杉家」伝国の杜 米沢市上杉博物館
会期:2022年4月16日(土)〜6月19日(日)
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
料金:一般700(560)円 高大生450(360)円 小中生300(240)円
( )内は20名以上の団体料金
休館日:5月25日(水)、展示替期間/5月16日(月)~5月20日(金)
住所:〒992-0052山形県米沢市丸の内1-2-1
TEL:0238-26-8001
URL:伝国の杜 米沢市上杉博物館
戦国時代は、個々の戦国大名が一つの地域国家として領国を自立的に支配した時代でした。一方で、戦国大名は将軍や天皇と関わりを築くために自ら積極的に働きかけ、自身の領国支配や他領域進出に活かそうとしていました。戦国大名は領国の統治だけでなく、京都の将軍や天皇との外交関係も重視していたのです。これは、越後国の戦国大名・上杉謙信やその父・長尾為景も同様でした。
しかし、応仁の乱以降の京都は、抗争が後を絶たず、将軍や公家が離京するなど、まさに激動のさなかにありました。この混沌とした情勢のなか、将軍や天皇は「静謐〔せいひつ〕」(世情の安定)を図るため、有力な戦国大名に接近し、その実現に努めました。これには謙信以前から、父の為景、兄の晴景が関与していたことが確認できます。また、その際に交渉の窓口として、両者の間を取り持った使者たちの活躍も見過ごせません。
上杉家ゆかりの文化財には、将軍や天皇からの贈答品が現存するほか、国宝「上杉家文書」の中に京都との外交交渉や文化的交流を示す史料が数多く残されています。上杉家の京都外交が政治的関係の構築のみならず、文化的素養を育む機会にもなったことは注目されます。
本展覧会では、複雑化する戦国時代の京都情勢に、長尾・上杉家がどのように向き合い、外交に取り組んできたのかをご紹介します。
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