名称:企画展「植物譚 – Three Tales of Plants」ギャラリー石榴
会期:2022年5月7日(土)〜5月29日(日)
開催時間:10:30~18:00
休館日:月曜日、火曜日
会場:ギャラリー石榴
住所:〒390-0821 長野県松本市筑摩2-17-10
TLE:0263-27-5396
URL:ギャラリー石榴
植物やその生命感に着想を得る3作家の展覧会です。
山岸紗綾の漆による立体、アストリッド・コッペのドローイング、福井良之助の孔版画。
それぞれの作家が織りなす植物譚をお楽しみください。
一斉に若葉が芽吹く季節にあわせ開催いたします。
♦ ⼭岸紗綾 Saya Yamagishi[1981 – ]
⾦沢市在住。螺鈿、蒔絵、卵殻など、伝統的な漆芸の加飾技法を⽤いて、⼩さくも凛とした架空の植物を造形しています。その⼀点⼀点には、新種の植物標本よろしく⽣態や名の由来を⽰す⽂章が付され、作家のフィクショナルな⾔葉の⼒が、植物の⾒えない細部やそれらが⽣え育つ光景にまで想像をかりたてます。ブローチなどの装⾝具として、⾝辺に寄り添うこ ともしてくれる奥ゆかしいオブジェたちです。
♦ アストリッド・コッペ Astrid Köppe[1974 – ]
ベルリン在住。A4サイズの紙に⽔彩や⾊鉛筆などによる洗練されたオブジェクトを配した同⼀のフォーマットで、ドローイングを⽣み出し続けています。それらは植物、動物、菌類、 鉱物などを思い起こさせながらも、なんとも特定しがたい美しい⽣命体として、どこまでも⾃由に紙⾯を漂います。2022年春には北海道東川町での現代美術作家によるグループ展「ゆめでは近い旅路」(2022.4.29-5.22、東川町複合交流施設せんとぴゅあI ギャラリー2)にも参加します。
♦ 福井良之助 Ryonosuke Fukui[1923-1986]
作家が40歳過ぎまでの10年間、集中的に制作した約300種の「孔版画」に注⽬し、ギャラリー⽯榴では過去5回の展覧会を開催してきました。それらは重厚な美しさをもった作品群ですが、その格調⾼さとはうらはらに、1950年代当時ありふれていた、ガリ版と呼ばれる簡易印刷が⽤いられています。原版は蝋原紙、⾊彩は油絵の具が⽤いられ、時にカッターナイフのような薄さの刃によって描画される線には感動的な繊細さが宿ります。
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