小林健太 「トーキョーデブリス」WAITINGROOM

小林健太 「トーキョーデブリス」WAITINGROOM

名称:小林健太 「トーキョーデブリス」WAITINGROOM
会期:2022年4月2日(土)~2022年5月1日(日)
開館時間:12:00 〜 19:00 日曜日は17:00まで
休館日:月曜、火曜、祝日 4月29日は開廊
入場料:無料
会場:WAITINGROOM

住所:〒112-0005 東京都文京区水道2-14-2 1F
TEL:03-6304-1877
URL:WAITINGROOM

WAITINGROOM(東京)では、2022年4月2日(土)から5月1日(日)まで、小林健太の新作個展『トーキョーデブリス』を開催いたします。小林健太は、自身で撮影した写真をデジタル加工により大きく変化させた色鮮やかな写真作品シリーズで知られています。当ギャラリーで初の個展となる本展では、「都市に住う人間の記憶のカケラ」をイメージの断片として、「破片(デブリ)」をモチーフとした表現で新作に昇華させます。壊れた鏡の破片の形状をアクリルミラーで再構成した立体作品、破片の形状をアクリルマウントされた写真に反映させ、複数の破片を組み合わせたレリーフ状の新シリーズ、壊れた鏡に都市風景が映り込むCGで制作されたイメージを円形のアクリルマウントにした写真作品、そして自身初のNFT作品など、写真を軸に様々な素材へと表現を拡張させた新作群を、巨大なグラフィックを床面に敷いたギャラリー空間全体に展示いたします。

作家・小林健太について
1992年神奈川県生まれ。2016年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域を卒業。現在は東京都と湘南を拠点に活動中。
自身で撮影した写真に大胆なデジタル加工を施した代表的な写真作品シリーズをはじめ、写真表現を様々なメディウムへと拡張させ、現代においてテクノロジーや社会構造と密接に関係する美的感覚を問いかける作品を制作しています。近年の展覧会に、2022年個展『Space-Time Continuum』(西武渋谷店 / 東京)、2021年個展『#smudge』(ANB Tokyo / 東京)、グループ展『I am here by WAITINGROOM』(CADAN有楽町 / 東京)、『まなざしのカタチ.02』(WAITINGROOM / 東京)、2020年個展『Live in Fluctuations』(Little Big Man Gallery / アメリカ)、2019年個展『The Magician’s Nephew』(rin art association / 群馬)、2018年グループ展『ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて』(水戸芸術館 / 茨城)、2017年個展『自動車昆虫論/美とはなにか』(G/P gallery / 東京)、2016年グループ展『GIVE ME YESTERDAY』(フォンダンツィーネ・プラダ・ミラン・オッサヴァトリオ / ミラノ・イタリア)などが挙げられます。2019年には、マーク・ウェストン率いるダンヒルの2020年春夏コレクションとのコラボレーション、またヴァージル・アブロー率いるルイ・ヴィトンのメンズ秋冬コレクション2019のキャンペーンイメージを手がけました。
アーティスト・ステートメント
トーキョーデブリス
“スクランブルスクエアの屋上から東京を眺めたら、無数の細かい破片が夕日に照らされてチカチカ光っているように見えた。当てもなく上に伸びていくコンクリートのビルの間で、俺たちはしぶとく生きている。制御されたものと制御から溢れたものが編み出す眼下の光景に、写真は一体何ができるんだろう。トーキョーはデブリだらけ。再開発、SNS、イメージの氾濫、ノイローゼ、データ至上主義、NFT……。情熱の籠らない虚な瞳はスマホのディスプレイを繰り返し追ってみる。抑圧された生がマスク越しの告白が、バラバラに成ったトーキョーデブリスの合間に閃いている。身を翻して飛んでいく名も無き鳥に憧れ、四つ脚で地を駆る獣たちを羨むのなら、俺たちもこの血を燃やせばいい。拝金主義と中途半端な優しさに身を染めた屍を踏みしめて、恋をして酒を飲み汚れ踊ったらいい。情緒の手綱を一度手放せばもう二度と元には戻らない。それがお前たちが見ている大人の姿だ。俺もそう、きっと半分くらい屍だ。だから跳び越えろ。トーキョーデブリスを舞台装置に、乱反射するLEDの光と太陽の輝きを背景に、生きる実感をその体に灯せ。”
小林健太

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