名称:「実朝と桜子~大佛次郎が紡いだ武士(もののふ)と雅(みやび)~ 」大佛次郎記念館
会期:2022年4月23日(土)~8月21日(日)
※会期中、資料保護のため展示替えを行います。
前期:4月23日(土)~5月29日(日)
中期:5月31日(火)~7月10日(日)
後期:7月12日(火)~8月21日(日)
開館時間:10時~17時30分(最終入館17時)
観覧料:一般200円 団体(20名以上)150円
※横浜市在住の65歳以上の方100円
※毎月第2・第4土曜日は高校生以下無料
※毎月23日は「市民の読書の日」につき、高校生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方とお付添の方1名は無料
休館日:毎週月曜(月曜祝日の場合は、翌平日)
住所:〒231-0862横浜市中区山手町113番地
電話: 045-622-5002
URL:大佛次郎記念館
本展では、作家・大佛次郎(1897-1973)による時代小説『源実朝』と『桜子』を取り上げます。
【第一部】『源実朝』
武士の棟梁ながら和歌を愛した鎌倉三代将軍実朝の数奇な運命を、『金槐和歌集』に遺された歌とともに辿った歴史小説です。大佛は長い鎌倉住まいで体感した四季の風物を表現し、史実については同じ鎌倉在住の歴史家・亀田輝時や歌人・吉野秀雄の協力を得て、実朝が生きた中世鎌倉を鮮やかに描き出しました。
【第二部】『桜子』
『桜子』は、大佛自身が「甘い春の月の世界のもの」と表現した作品。室町期、足利義政将軍の時代に応仁の乱で荒廃した京の町を舞台に、桜の木の下で拾われた謎の姫と、足軽の大男・弁慶の心の触れ合いを主軸に、乱世を生きる人々の愛憎を、情感豊かに描いています。
大佛が「リアルな時代小説に傾きかけている自分を知って、大衆小説にふさわしいロマンチシズムに戻ろうと反映した折の仕事」と語るとおり、内容は物語性を重視しており、由緒ある香木などの雅な仕掛けや、日本画家の佐多芳郎が寄せた美しい描線の挿絵とが相まって、幻想的な印象を与えます。
歴史に肉付けした『源実朝』、歴史から想像の翼を広げて紡いだ『桜子』。史実と創作、武士と雅が交錯する、中世が舞台の大佛作品を紹介します。
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