名称:「第56回西部伝統工芸展」福岡三越
会期:2022年6月1日(水) ~ 2022年6月6日(月) [最終日午後5時終了]
場所:福岡三越 9階 「三越ギャラリー」・岩田屋三越美術画廊
住所:〒810-8544 福岡市中央区天神2-1-1
TEL:092-724-3111
URL: 福岡三越
[展示内容]陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸(硯、截金、七宝など)
九州・山口・沖縄には、古くから伝えられた多彩で優れた工芸技術があります。本展はこの伝統的な技術を受け継ぎ、練磨し、現代的美意識のもと今日の暮らしに即した新しい物をつくり上げることを目的とした展覧会です。陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸(硯、截金、七宝など)の7部門の公募作品のうち、「自由作品の部」と「用と美の部」の入賞、入選作品260点を展示いたします。多くの方にご高覧いただき、現代という時代に向き合い、伝統工芸の新しい方向性を探ってまいりたいと存じます。
■作家来場[期間中、毎日正午から午後1時まで]
6/1(水) 福島善三[陶芸](重要無形文化財保持者、日本工芸会西部支部幹事長)
6/2(木) 築城則子[染織](日本工芸会西部支部副幹事長)
6/3(金) 中村信喬[人形](日本工芸会西部支部副幹事長)
6/4(土) 河野行宏[木竹工](日本工芸会西部支部常任幹事)
6/5(日) 宮原隆次[陶芸](日本工芸会西部支部幹事)
6/6(月) 宮﨑祐輔[陶芸](日本工芸会西部支部幹事)
◎主催:公益社団法人日本工芸会、公益社団法人日本工芸会西部支部、朝日新聞社
◎後援:文化庁、佐賀・大分・沖縄各県、山口・福岡・熊本・宮崎各県教育委員会、福岡・熊本各市、福岡・熊本各市教育委員会、西日本新聞社、沖縄タイムス社、九州朝日放送、KKB鹿児島放送、KAB熊本朝日放送、OAB大分朝日放送、NCC長崎文化放送、QAB琉球朝日放送、朝日カルチャーセンター、NHK福岡放送局
今回の氷青磁鉢はどっしりと安定感のある趣を抱かせ、口縁に向かって広がるシンプルな造形ラインに仕上げました。また彫刻による表情と造形をどのように調和させるかという作意を持って制作しました。作品の側面、内面には表情を豊かにするべく、帯状の窓枠を設け、その中に彫刻を施しています。1本1本の線は氷河の角々しい稜線を更に繊細に、細かく表現しました。意図的に織りあわせた線彫は不均一な凹凸が出来、その間に溶け込む釉が表情の変化を生み出してくれました。この彫刻はまだ手掛けたばかりなので今後も更なる新しい表現を造形に施し、そして生活空間に溶け込む作品つくりを心掛け、作陶していきます。青木昌勝
近年は中国の陶俑(とうよう)をテーマに取り組んでいます。主に唐時代の人物像を題材に選び、衣裳の色彩や文様については全体の調和を考えました。胸の前で手を合わせて生前通りの安穏な生活を来世でも送ることができるよう、祈りの姿をしています。日本から眺めた唐朝時代の異国風土に想像を巡らせて、楽しげな私なりの陶俑を創作することを目指しています。中島広量
春 、花散る頃に流行るとされる疫病を鎮めるため、疫病の根源を美しい花々で飾った花傘に集め、疫社に封じ込める祭りが日本の各地の神社で執り行われます。その傘の中に入ると一年の厄を逃れることができるとも伝わり参拝の人々が傘の下に入って無病息災を祈ります。子供のころから親しんだ お祭りでしたが、華やかで美しい花傘道中を見ることに喜びを感じているだけでした。いま、このような時期にあってその祭りの起った意味や人々のねがいに深く共感するばかりです。その緋色の花傘を表現したいと思いました。江里朋子
「幸福が訪れる」という花言葉。日々大変な毎日ですが、植物の持つ力で私なりに表現しました。織を始めた頃、はじめて「さわふじ」を見ることができました。それから不思議と私の側にいつも「さわふじ」が。花の淡いピンク色は車輪梅で染めました。亡義兄が大切に育てていた木。優しい大きな瞳で見守ってくれている様です。ありがとう。玉城柳子
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