名称:「船と絵画—みなもに揺られて」上原美術館
会期:2022年4月29日(金・祝)〜2022年9月25日(日)
会場:上原美術館 近代館
時間:9:30〜16:30 (最終入場時間 16:00)
休館日:会期中無休 展示替え日のみ休館
観覧料:大人 1,000円
学生 500円
高校生以下 無料
※仏教館・近代館の共通券です
※団体10名以上10%割引
※障がい者手帳をお持ちの方は半額
住所:〒413-0715静岡県下田市宇土金341
TEL:0558-28-1228
URL:上原美術館
遠くの人やものを繋ぐ船は、古くから人々の生活のそばにありました。そして、画家たちは様々な思いとともに船を描きます。
新印象主義の画家シニャックは生涯30隻以上の船を所有し、海の風景を数多く描きました。《アニエール、洗濯船》は画家18歳の作品です。モネに憧れて絵を描き始めた若きシニャックによるセーヌ川のかがやきは、大海に船を漕ぎ出す自らの未来を暗示するかのようです。
旅の画家マルケもまたセーヌ川などで多くの船を描きます。マルケにとって船が大きな意味を持つようになったのは1920年のことです。北アフリカのアルジェを旅したマルケは、そこで生涯の伴侶と出会いました。その後、度々地中海を渡ったマルケは、船そのものが後半生をあらわす重要な乗りものとなります。
また、上原美術館のある伊豆・下田も船にゆかりの深い土地です。古来良港として栄えた下田港は、幕末にペリーが来航し近代の夜明けがはじまりました。1954(昭和29)年に下田を訪れた須田国太郎は港の向こうに並ぶなまこ壁の家々を印象的にとらえ、船が行き交う町の風情をとらえています。本展覧会では新収蔵となる須田国太郎《下田港》を初公開します。
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