「卒寿記念 季語風情 岡 信孝 展」日本橋高島屋S.C.(本館)

「卒寿記念 季語風情 岡 信孝 展」日本橋高島屋S.C.(本館)

名称:「卒寿記念 季語風情 岡 信孝 展」日本橋高島屋S.C.(本館)
会期:2022年6月22日(水)→27日(月)
会場:本館6階 美術画廊
住所:〒103-6190東京都中央区日本橋 2-5-1
TEL:03-3246-4310 本館6階 美術画廊(直通電話)
URL:日本橋高島屋S.C.(本館)

岡 信孝氏は神奈川県川崎市に生まれ、祖父に川端龍子、義父に濱田庄司と偉大な美術家の家系にあり、その画業においては、川端龍子没後は、龍子と縁の深かった奥村土牛の薫陶を得ます。龍子の独創性と土牛の画品を受け継ぎ、一貫して日本の四季の移ろいや、身近な花々を独自の視点で捉え、伝統的な様式美や装飾性を加味した岡芸術は、一作年、世阿弥の「風姿花伝」から想を得た米寿記念展で新たな境地を拓かれました。 今展ではさらに歩みを進め、正岡子規が提唱し高浜虚子が発展させた俳句における写生論「客観写生」を画中で表現する試みに挑まれます。対象を客観的に描写することで、その後ろにある主観を滲ませるという理論はまさに岡先生の表現そのものと言えます。また、岡氏が40年にわたって表紙絵を揮毫されてこられた俳句誌「ホトトギス」誌上では、祖父である川端龍子も挿絵・表紙絵を描かれておられ、龍子の弟である川端茅舎は俳人でもあります。さらに義父の濱田庄司が民藝運動を共にした柳宗悦は「心偈」で俳句よりも短い「偈」という概念を提唱しています。
卒寿記念となる今展は、俳句よりも短い一字・二字に「画」を添えた作品を岡氏なりの解釈による「句画」と題し、岡氏の70年余りに及ぶ画業の集大成とも言える記念展となります。装飾性を極限まで排除し、削ぎ落とされた美の境地へと達した岡 信孝氏の至高の美意識をどうぞご高覧ください。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「春岱-稀代の名工-」瀬戸市美術館
  2. 特別展「岩合光昭写真展 こねこ」秋田県立近代美術館
  3. 「返還30年 岐阜の赤羽刀総覧ー美濃伝をたどるー」岐阜県博物館
ページ上部へ戻る