「UNZEN -『平成の島原大変』: 砂守勝巳と満行豊人をめぐって – 」多摩美術大学 八王子キャンパス

「UNZEN -『平成の島原大変』: 砂守勝巳と満行豊人をめぐって - 」多摩美術大学 八王子キャンパス

名称:「UNZEN -『平成の島原大変』: 砂守勝巳と満行豊人をめぐって – 」多摩美術大学 八王子キャンパス
会期:2022年6月3日(金)~2022年6月18日(土)
開館時間:10:00〜17:00、日曜日は休館
入場料:無料
会場:多摩美術大学アートテーク・ギャラリー
住所:〒192-0394 東京都八王子市鑓水2-1723
TEL:042-679-5697
URL:多摩美術大学 八王子キャンパス

「UNZEN -『平成の島原大変』: 砂守勝巳と満行豊人をめぐって - 」多摩美術大学 八王子キャンパス
「UNZEN -『平成の島原大変』: 砂守勝巳と満行豊人をめぐって – 」多摩美術大学 八王子キャンパス

自然災害と芸術表現は、ともすると、これまであまり関係のないものと考えられてきた。けれども、遥か過去へと時を遡るなら、人類が自然との対峙によってつねに命の危機に晒されてきたのは明らかだ。きっと、数えきれぬほどの人が命を落としたことだろう。そんな時、突然この世を去った人たちへの慰霊や、残された者が必要とするささやかな希望として、人類は当初から、なんらかの「表現」を必要としたのではないだろうか。とするなら、自然災害と芸術表現は、根幹の部分では切り離し難く連動しているはずだ。
今日、地球規模での気候変動が年を追うごとに熾烈となり、世界の各地で例を見ない災害が相次いでいる。遠い過去の「神話」や「伝説」として受け取っていた自然との命がけの対峙は、実際には明日にもわが身へと降りかかりかねない迫真的なものとなった。こうして少し振り返っただけでも、20世紀が世界大戦の時代であったとするなら、21世紀が刻々と災害の世紀となりつつあるのが伺える。日本でも昭和から平成へと元号が切り替わると、列島の各地で大規模な自然災害が多発するようになった。そのうち、阪神淡路大震災と東日本大震災は、とりわけ大きな意味を持つ。それは令和になって突如として人類を襲ったパンデミックによって、依然として大きく変わる気配はない。
だが、これらに先駆けて、1991年に江戸時代の寛政年間以来となる大火砕流を起こした長崎県島原半島の火山、雲仙・普賢岳による数年にも及ぶ複合的な被害は、その後の「災害の世紀」の到来を先取りするところが多々あった。「寛政の島原大変」と呼ばれたかつての「大変」に対し、本展ではこの「平成の島原大変」に焦点を当て、これと取り組んだ二人の表現者 – 砂守勝巳と満行豊人 – が残した写真と絵画の展示を中心に据える。そして、ここに歴史・地理・地学の知見を添え、記憶の継承や防災的側面も併せて盛り込み、「UNZEN」と総称し、芸術人類学的な見地から、美術大学がなしうる「美術展」というかたちで、「災害と表現」という新たな次元へと迫ってみたい。

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