むらかみよしこタペストリー展「いのちを抱く~地より来て 地に還るもの~」 猪風来美術館(新見市法曽陶芸館)

むらかみよしこタペストリー展「いのちを抱く~地より来て 地に還るもの~」 猪風来美術館(新見市法曽陶芸館)

名称:むらかみよしこタペストリー展「いのちを抱く~地より来て 地に還るもの~」 猪風来美術館(新見市法曽陶芸館)
会期:2022年7月1日(金)〜9月30日(金)
開館時間:9:30~17:00
料金:一般400円 高校生200円 中学生以下無料
   (団体15人以上 各50円引き)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館し 翌日休館)
会場:猪風来美術館(新見市法曽陶芸館)
住所:〒719-2552 岡山県新見市法曽609
TEL:0867-75-2444
URL:猪風来美術館(新見市法曽陶芸館)

ゲンヤの原野は 見わたす限り広くて、
草原や森や川や水たまりがあって
いつも風がゆるやかに渦巻いている。
たくさんの虫や鳥や動物がいて、野の花はやさしく揺れる。
ゲンヤの原野にいると私は満ちてくる。
時の流れは一瞬止まり、また無限の時を駆けていく。
大地に触れていると たくさんの生命の気配を感じ、
遠い日の懐かしい歌が聴こえてくる!
「私は地面に横になっておまえの体に寄り添い 一緒に大地に溶け込みたいと願う。雨に濡れながら、土から立ち昇る匂いを吸い込む。私はうめく。私は歯ぎしりしている。私はほえている。しかし私は生まれ来る生命の気配を夜の闇の中に捜していた。再生する生命の痕跡を、生まれ出ようとする小さな産声を…。」
縄文造形家・村上原野が遺した作品『地より来て地に還るもの』はエゾシカをモチーフに、生死再生をテーマにした渾身の力作。大地を基底にすべての生命は循環する生と死と再生のリズムの中にある。これは死にゆくものの哀しみ、諦念、見果てぬ夢、母なる大地に抱かれる安堵とが凝縮した魂の祈りの表現である。
このタペストリーは、夜ごと機(はた)の前に座り、彼の名前を何度も呼び、その縄文の渦をなぞり、大地に還っていく生命を抱きたいと願った日々を織りあげた作品です。

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