「流水文様の紅型衣裳/黒漆と螺鈿の漆器」那覇市歴史博物館

「流水文様の紅型衣裳/黒漆と螺鈿の漆器」那覇市歴史博物館

名称:「流水文様の紅型衣裳/黒漆と螺鈿の漆器」那覇市歴史博物館
会期:2022-06-03(金) ~ 2022-06-27(月)
住所:〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地1丁目1番1号パレットくもじ4階
TEL : 098-869-5266  FAX : 098-869-5267
URL:那覇市歴史博物館

特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料をとおして、琉球国王尚家の歴史と王国時代の遺物をご紹介しています。
 6月の美術工芸資料は、染織資料から『流水文様(りゅうすいもんよう)の紅型(びんがた)衣裳』をご紹介します。
 紅型は型紙(かたがみ)を使用して染める染色技法のため、文様は一定のパターンを等間隔で繰り返して展開されます。また、型紙は表裏両面が使用できるため、文様を裏返して染めることもできます。
 今回展示している衣裳は、文様が繰り返すという特徴を生かし、流水文様が左右対称になるように染めたのち、模様がつながるように縫製し、背中一面に水が流れているかのような動きを生み出しています。
 実際に使われている型紙は1枚にもかかわらず、細部まで計算された染めと縫製により、ダイナミックで動きのある見事なデザインになっています。
 調度品は、5月に引き続き『黒漆(くろうるし)と螺鈿(らでん)の漆器』と題して、当館所蔵の螺鈿漆器をご紹介します。
 琉球での漆器製作は15世紀頃から始まり、螺鈿(らでん)、箔絵(はくえ)、沈金(ちんきん)、堆錦(ついきん)など様々な技法が発達しました。中でも螺鈿は、材料であるヤコウガイが琉球の近海で手に入る事もあり、17世紀頃から盛んに利用されるようになりました。大きな貝片をふんだんに使った豪華な螺鈿漆器は、中国皇帝へも献上され、北京故宮博物館には現在でも螺鈿の琉球漆器が多数保管されています。
 文書資料も、5月に引き続き『即位』『冊封と冊封使の来琉』と題し、尚育王と尚泰王の即位儀礼に関わる資料を、首里城で行われていた冊封儀式の再現の画像と共にご紹介します。
 王国時代の貴重な記録と、精緻な美術工芸品をどうぞご覧ください。

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