「シアトル→パリ 田中保とその時代」埼玉県立近代美術館

「シアトル→パリ 田中保とその時代」埼玉県立近代美術館

名称:「シアトル→パリ 田中保とその時代」埼玉県立近代美術館
会期:2022年7月16日(土) ~ 10月2日(日)
   ※会期中、一部作品の展示替えがあります。
   前期:8月21日(日)まで
   後期:8月23日(火)から
休館日:月曜日(7月18日、8月15日、9月19日は開館)
開館時間:10:00 ~ 17:30 (展示室への入場は17:00まで)
観覧料:一般900円(720円)、大高生720円(580円)
   ※( ) 内は20名以上の団体料金。
   ※中学生以下、障害者手帳等をご提示の方 (付き添いの方1名を含む) は無料です。
   ※併せてMOMASコレクション (1階展示室) もご覧いただけます。
出品点数:約100点
住所:〒330-0061埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
TEL:048-824-0111
URL:埼玉県立近代美術館

田中保《自画像》1915年、埼玉県立近代美術館蔵
田中保《自画像》1915年、埼玉県立近代美術館蔵

岩槻生まれの画家、田中保(たなか・やすし、1886-1941)の回顧展を、当館では25年ぶりに開催します。
18歳で移民としてシアトルに渡った田中は、働きながら絵を学び、画家としての地位を確立しました。シアトルで出会った美術批評家、ルイーズ・ゲブハード・カンとは、国籍の違いを乗り越えて1917年に結婚しています。
1920年にパリに移住した後は、サロン・ドートンヌなどの展覧会に出品を重ねて評価を高め、肖像画や裸婦像といった分野で自らの芸術を開花させます。パリで人気画家となってからも、田中の胸中には祖国でこそ認められたいという思いがありました。しかし、日本の美術教育を受けず、アメリカで身を立ててきた田中は、生前に日本の画壇から受け入れられることはありませんでした。1970年代に作品がまとめて紹介されたことで再評価の機を得たものの、その生涯にはなおも多くの謎が残されています。
この展覧会では、埼玉県立近代美術館のコレクションを中心に借用作品を交え、最新の研究成果によって田中の画業を振り返ります。あわせて田中が生活した20世紀初頭のシアトルの状況や、パリで同時期に制作した美術家を紹介します。国際化が進み、人の移動がますます活発になった現在の視点から、海を渡って活動した田中の実像を再検証する試みです。

田中保《キュビストA》1915年、埼玉県立近代美術館蔵
田中保《キュビストA》1915年、埼玉県立近代美術館蔵
田中保《マドロナの影》1914年、うらわ美術館蔵
田中保《マドロナの影》1914年、うらわ美術館蔵
田中保《猫と花》1920-40年、埼玉県立近代美術館蔵
田中保《猫と花》1920-40年、埼玉県立近代美術館蔵
田中保《サン・ベネゼ橋》1928年頃、埼玉県立近代美術館蔵
田中保《サン・ベネゼ橋》1928年頃、埼玉県立近代美術館蔵
田中保《黄色のドレス》1925-30年、埼玉県立近代美術館蔵
田中保《黄色のドレス》1925-30年、埼玉県立近代美術館蔵

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