名称:畑山太志 「空間体」EUKARYOTE(ユーカリオ)
会期:2022年6月10日(金)~2022年7月3日(日)
開館時間:12:00 〜 19:00
休館日:月曜
入場料:無料
宣伝美術:明津設計(浅田農)
会場 EUKARYOTE(ユーカリオ)
住所:〒155-0001 東京都渋谷区神宮前3-41-3
TEL:080-9524-6981
URL:EUKARYOTE(ユーカリオ)
EUKARYOTEでは2022年6月10日(金)から7月3日(日)までの会期にて、畑山太志による個展「空間体」を開催いたします。
2年前、EUKARYOTEにて開催した個展「素知覚」では、AIや仮想世界、非生命においてもある種の自然を生成するメカニズムを表現するなど、自身の身体的感覚が起点となって知覚する世界を筆致の集積によって表現し、画面上で混じり合う幾多の絵の具の色やタッチ、ストロークの一つ一つが生命体・非生命体として場を覆いながら構成し始め、複数の環世界や複合的な生命体となって描き出される展開に至りました。
本展へ向けた制作では、近年畑山が関心を抱く、生命と非生命の境界や個体性の境界についての探求から、これまで自身の身体的な感覚を突き詰めることによって捉えていた視点を、自分をも取り込む外側の環境的視点から捉え直します。例えば、一人の人間の体内にも幾兆もの微生物が存在するように、ある生物の個体とは不可分であり複数の生物の総体とする、リン・マーギュリスの「ホロビオント」の考え方にも影響を受けたという新たな展開では、これまでの平面上の圧倒的な筆跡による有機的な表現から、キャンバス内に空間が立ち上がり、マクロとミクロを横断する可能性の領域が広がっています。そこでは、生命・非生命問わず、事物、デジタルなど、全てを巻き込むかたちの生命体のような、詩的な「空間体」を作り上げているのです。
継続して取り組む白を基調としたシリーズは、虚像と実像の境界を水面の表現において問いかけるほか、前回の「草木言語」、「天気図」を含むいずれのシリーズは、より高次の視点となって、これまでの制作を包摂した試みとなっています。私たちの存在する世界のスケールやカテゴリーの線引きを、絵画の手法によって絶えず引き直す畑山の新たな探求を、是非ご高覧ください。
畑山太志
1992 神奈川県生まれ
2015 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業
2017 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期(修士)課程絵画専攻油画研究領域 修了
近年の主な個展
2021「animarium」un petit GARAGE /東京
2020「素知覚」EUKARYOTE /東京
近年の主なグループ展
2022 「Arts & Library Show《中心はどこにでもあり、多数ある》」 Gallery Pictor /神奈川
2021 「Rejoice! 豊かな喜びの証明 Ⅱ: Kairos」 セゾンアートショップ /神奈川
「Nagi Contemporary Arts Project」 Gallery FIXA、奈義町現代美術館喫茶室 /岡山
「Arts & Library Show [awareness]」 Gallery Pictor /神奈川
「エマージング・アーティスト展」 銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM /東京
「My Armchair / 私の肘掛け椅子」 ANAインターコンチネンタルホテル東京
2020 「Rejoice! 豊かな喜びの証明」 アキバタマビ21 /東京
「attunement」The 5th Floor /東京
「神宮の杜芸術祝祭」明治神宮ミュージアム /東京
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