第389回企画展「Yui Takada with ori.studio CHAOTIC ORDER 髙田唯 混沌とした秩序」ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)

第389回企画展「Yui Takada with ori.studio CHAOTIC ORDER 髙田唯 混沌とした秩序」ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)

名称:第389回企画展「Yui Takada with ori.studio CHAOTIC ORDER 髙田唯 混沌とした秩序」ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
会期:2022年07月11日(月)~08月25日(木)
開館時間:11:00am-7:00pm  
休館:日曜・祝日/入場無料
展示デザイン:西尾健史/DAYS.
出版:展覧会にあわせてggg Books -133『髙田唯(世界のグラフィックデザイン133)』が出版されます。
住所:〒104-0061東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F
TEL:03-3571-5206
URL:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)

ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏(東京ステーションギャラリー)
ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏(東京ステーションギャラリー)

Chaotic Order(混沌とした秩序)とは言い得て妙、髙田唯が自身の展覧会タイトルに選んだ言葉です。髙田の作り出す世界、髙田を取り巻く世界は、一見すると何のルールもない、好き勝手に遊びまわるプレイグラウンドのようです。本人が望む望まざるに関係なく、それを「アンチデザイン」あるいは「ニューアグリー」などと評する流れもあり、従来の(モダン)デザインの文脈では捉えきれない髙田の無秩序にもみえるデザインに、見る人はただ呆然としてしまうのです。
 反面、それらのデザインは偶然にできたものではなく、基礎能力が根底にあるのは言わずもがな、熟考され、試行され、意図して作り出されたものです。物事を少しズレたところから眺めてみる。自分の眼でじっくり、じっくり、観察してみる。いつもより少し時間をかけて見てみたり、少しだけ視点を変えてみると、世の中は美しいもの、おもしろいもので溢れていることに気付きます。
 ここに至る髙田の包容力と覚悟は並大抵のものではありません。飄々とした印象を与えつつも凛とした態度を持ち合わせ、柔らかな物腰の裏には大いなる野心を抱く髙田唯。誰もが相反する部分を持っているものですが、髙田は殊に極端な相反性を併せ持つ人物かもしれません。そう、本展タイトルが示すように。
本展では、そんな髙田が近頃興味を抱いている【凧】がギャラリー1階スペースに舞い上がります。髙田の手による色とりどりの凧。彼はそこに何を込めて日々の仕事の合間を縫って作り続けたのか。また来館者はそこに何を見るのか。
 そして地階ではこれまでに手がけた仕事や活動からセレクトされた、髙田ワールド全開な変化に富んだデザインを紹介します。本展開催に合わせて北京のOri.Studioとの共同制作が進む作品集『AXIS』の編集・デザインと双璧をなす展示となります。同書もまた、本の概念を飛び越えたユニークなものとなっており、Ori.Studioの髙田への愛と理解を存分に感じることのできる、唯一無二の存在感です。
 一つのスタイルや考え方に捉われずに、常に新しい表現を模索している髙田の現在点。ここからまたどこへ進んでいくのかも楽しみになるような、「2022年版髙田唯展」となるでしょう。

個展「潜水平面設計展」(YARD GALLERY)
個展「潜水平面設計展」(YARD GALLERY)
PICNIC ART FESTIVAL(TANK)
PICNIC ART FESTIVAL(TANK)
個展「A FLOWER A DAY」(敬人紙語)
個展「A FLOWER A DAY」(敬人紙語)
個展「Neighbor “X”」(Fluss)
個展「Neighbor “X”」(Fluss)
個展「形形色色」(緑光+marüte)
個展「形形色色」(緑光+marüte)
口の彫刻(髙田ゼミナール)
口の彫刻(髙田ゼミナール)
コンパスの収集(髙田ゼミナール)
コンパスの収集(髙田ゼミナール)

髙田唯 Yui Takada
グラフィックデザイナー。
1980年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。
グラフィックデザイン部門「Allright Graphics」、
活版印刷部門「Allright Printing」からなる
株式会社Allright取締役。東京造形大学准教授。

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