「ときめき絵画道」HB.Nezu

「ときめき絵画道」HB.Nezu

名称:「ときめき絵画道」HB.Nezu
会期:2022年7月9日(土)~2022年7月24日(日)
開廊時間:13:00〜18:00、火曜日・水曜日は休廊
入場料:500円(ワンドリンク付)
会場:HB.Nezu
住所:〒110−0008 東京都台東区池之端2-6-12
URL:HB.Nezu

『ときめき絵画道』はアーティストの多田恋一朗、谷口洸、平田守の3名によって構成される、未だ見ぬ絵画表現を探究することを目的としたアートコレクティブである。
本来絵画表現とは絵画史に対する深い理解や表現を実現させるための素材の研究など、自分の表現の性質に合わせた経験値の積み重ねが求められるものだ。それは一朝一夕で得られるものではなく、自身の価値観の在り方や作品の現れ方などを丁寧に見定めながら冷静に少しずつ長い年月をかけて進めていく必要がある。だが、商業的な価値が付加されやすいという絵画表現の性質上、量産性の高い作品や自己模倣的な表現を求められる機会は増えてしまう。特に近年はマーケットが盛り上がってることもあり、美大生などの若い世代にまで早熟な表現が求められてしまっているように感じる。
画家が外部の情報に振り回されることなく自由奔放に未だ見ぬ絵画表現を突き詰めていくためには画家主体で作品発表の場を作っていく必要がと考え、2022年春にアーティストコレクティブ『ときめき絵画道』は結成された。
第一回である今回の展覧会では住居を改造したアートスペース『HB.Nezu』にてゲストアーティスト5名を迎え、部屋に別世界を映す窓として飾られるいわゆる絵画、部屋を彩る普通の家具、絵画と家具のどちらの要素も持っているものの三要素によって絵画空間の領域の再考と拡張を目指す。
空想と現実、内と外、プライベートとパブリック…絵画であり家具でもある(もしくはそのどちらでもない)ものについて考察することで、二元論的に語られる様々な事象の隙間に生じるいくつもの『間』の可視化を試みる。
展覧会場には夏の居住スペースに求められる風鈴や扇風機、ゆっくり絵画を監視するためのフカフカのソファ等が設置され、来場者には夏にピッタリなドリンクが一杯振る舞われる。
美術作品によって拡張された絵画空間をちょっとした『避暑地』としても味わうことができるのもこの展覧会の一つの魅力である。
アーティスト
太田幾、大山日歩、佐藤絵莉香、多田恋一朗、谷口洸、平田守、八木恵梨、矢野佑貴

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