「飯川雄大 デコレータークラブ 同時に起きる、もしくは遅れて気づく」彫刻の森美術館

「飯川雄大 デコレータークラブ 同時に起きる、もしくは遅れて気づく」彫刻の森美術館

名称:「飯川雄大 デコレータークラブ 同時に起きる、もしくは遅れて気づく」彫刻の森美術館
会期:2022年7月30日(土)~2023年4月2日(日)
開館時間:09:00 〜 17:00
入場料:一般 1600円、大学生・高校生 1200円、中学生・小学生 800円、毎週土曜日はファミリー優待日(保護者1名につき小・中学生5名まで無料)
会場:彫刻の森美術館 緑陰広場・アートホール
主催:彫刻の森美術館(公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団)
協力:エアー遊具カンパニー(株式会社アールイーナンバー)
   株式会社ティーハウス建築設計事務所

住所:〒250-0493 神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
TEL:0460-82-1161
URL:彫刻の森美術館

彫刻の森美術館では、現代の新しい創作表現を紹介するシリーズの第8回として、「飯川雄大 デコレータークラブ 同時に起きる、もしくは遅れて気づく」を開催します。本シリーズは、コロナ禍を経て、4年ぶりの開催となります。
兵庫県神戸市出身の飯川は、人の認識の不確かさや、日常のなかで見過ごされてしまう事象に着目し、鑑賞者の気づきや能動的な反応を促すようなインスタレーション作品を発表しています。全国各地の美術館やアートフェスティバルで作品を発表する、近年活躍が目覚ましいアーティストの1人です。
本展では、2007 年から飯川が展開している〈デコレータークラブ〉シリーズの新作インスタレーションを中心に展示します。鑑賞者が能動的に関わることで変容していく空間や物質を、身体的・感覚的に捉えさせるインスタレーション作品《デコレータークラブ ─ 0人もしくは1人以上の観客に向けて》、誰かの忘れ物かのような《デコレータークラブ ─ベリーヘビーバッグ》のほか、迫力ある大きさにも関わらず、一目では全貌をとらえることができない彫刻作品《デコレータークラブ ─ピンクの猫の小林さん─》が木々の中に潜みます。また、過去に発表した映像作品も展示し、作品に通底する飯川の着眼点にも迫ります。
飯川の作品は、幅広い来館者層へもアプローチする、可愛らしく接しやすい表層を持ちつつも、人間のコミュニケーションの 不完全さや、時には遅効する気づきそのものへの興味に焦点を当てています。鑑賞者の行為によって起きる偶然をポジティブにとらえ、時間や距離が離れた場所にも出来事を送り届けることを試みます。〈デコレータークラブ〉 は、見るものに行動と思考を誘発しながら展開していきます。
本展の会期は、約8ヶ月です。季節の移ろいとともに、作品の表情も変化していくでしょう。当館の野外美術館の地形や特性を生かして展開していく、飯川の作品を経て、当館の新しい魅力も発見していただけたら幸いです。

「飯川雄大 デコレータークラブ 同時に起きる、もしくは遅れて気づく」彫刻の森美術館
「飯川雄大 デコレータークラブ 同時に起きる、もしくは遅れて気づく」彫刻の森美術館

飯川雄大 略歴
1981年兵庫県生まれ。同地を拠点に活動。成安造形大学芸術学部情報デザイン学科ビデオクラスを卒業。個展に「デコレータークラブ メイクスペース、ユーズスペース」(兵庫県立美術館、2022年)、「つくりかけラボ 04 飯川雄大 デコレータークラブ – 0人もしくは1人以上の観客に向けて」(千葉市美術館、2021年)。主なグループ展に「感覚の領域 今、『経験する』ということ」(国立国際美術館、2022年)、ヨコハマトリエンナーレ 2020「AFTERGLOW ─光の破片をつかまえる」(PLOT 48、2020年)、「六本木クロッシング2019展:つないでみる」(森美術館、2019年)など多数。
https://takehiroiikawa.tumblr.com/
個展
2022年 「飯川雄大 デコレータークラブ メイクスペース、ユーズスペース」兵庫県立美術館
2021年 「どこかで? ゲンビ ビデオアート編」広島市現代美術館・鶴見分室 101 (広島)
2021年 「つくりかけラボ 04 飯川雄大 デコレータークラブ ─ 0人もしくは 1人以上の観客に向けて」千葉市美術館
2021年 「ハイライトシーン」ギャラリートラック (京都)
2020年 「KAAT アトリウム映像プロジェクト vol.15 飯川雄大」KAAT 神奈川芸術劇場
2020年 「デコレータークラブ ─知覚を拒む」高松市美術館 (香川)
2020年 「デコレータークラブ ─ピンクの猫の小林さん─」並木クリニック (神奈川)【参考図版 7】
2020年 「Decoratorcrab ─Mr. Kobayashi, The Pink CAT─ Park Lane in Taichung City」台中市西區公益路 68 號 (台湾)
2019年 「デコレータークラブ ─遠近の設計図─ 県北芸術村推進事業交流型アートプロジェクト 2019」
高萩市秋山中学校、高萩市高萩中学校、高萩市松岡中学校 (茨城)
2019年 「デコレータークラブ ─ 0人もしくは 1人以上の観客に向けて」Art Center Ongoing (東京)
2018年 「A-Lab Exhibiton Vol.16 飯川雄大 デコレータークラブ 配置・調整・周遊」あまらぶアートラボ A-Lab (兵庫)
2016年 「ひとりはみんなのために」HOTEL ANTEROOM KYOTO GALLERY 9.5 (京都)
2015年 「ハイライトシーン」高架下スタジオ Site-A ギャラリー (神奈川)
2013年 「たいけんびじゅつかん特別展 遭遇するとき -Happening Upon-」滋賀県立近代美術館ギャラリー
グループ展
2022年 「感覚の領域 今、『経験する』ということ」国立国際美術館 (大阪)
2021年 「すみだ向島 EXPO2021」京島エリア・元お茶屋 (東京)
2020年 ヨコハマトリエンナーレ 2020「AFTERGLOW ─光の破片をつかまえる」PLOT48 (神奈川)
2019年 「美術館の七燈」広島市現代美術館 (広島)
2019年 「六本木クロッシング 2019展:つないでみる」森美術館 (東京)
2019年 「まなざしのスキップ」札幌文化芸術交流センター SCARTS (北海道)
2017年 「ゲンビどこでも企画公募 2017」広島市現代美術館
2016年 「六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2016」六甲有馬ロープウェー 六甲山頂駅 (兵庫)
2016年 「デコレータークラブ ─衝動とその周辺にあるもの─ シオヤプロジェクト」塩屋東市民公園 (兵庫)
2016年 「ROLE PLAY」スハラビル 202号室 (大阪)
2014年 「私の神さま | あなたの神さま」セイアンアートセンター (滋賀)
2014年 「テラトテラアートプロジェクト ─シビックプライド─」三鷹市周辺 (東京)

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「オダイバ恐竜博覧会2024」フジテレビ本社屋
  2. 「カイつまんで、ヒモときます。 ~しな水の貝展~」しながわ水族館
  3. 小林かいち《二号街の女》
ページ上部へ戻る