名称:「公開制作vol.2 佐藤朋子 狐・鶴・馬」長野県立美術館
会期:2022年5月28日(土)~2022年9月11日(日)
時間:09:00 〜 17:00
休館日:水曜日
入場料:無料
会場:長野県立美術館
住所:〒380-0801長野県長野市箱清水1-4-4(善光寺東隣)
TEL:026-232-0052
URL:長野県立美術館
公開制作は、アーティストが一定期間美術館に滞在して作品を制作し、その制作過程や完成した作品をご覧いただくプログラムです。
vol.2となる今年度は、レクチャーパフォーマンスを主体に「語り」による芸術実践を行う佐藤朋子を招へいします。佐藤は史実や土地についての丹念なリサーチを重ね、ドキュメントとフィクションを行き来しながら新たなナラティブ(物語)を編み上げるアーティストです。その語りは、対象や周縁の事柄について、ひいては歴史のありようについて思考をめぐらすきっかけを与えます。
本公開制作では、佐藤がこれまでに手掛けた制作のなかから、人と親密なかかわりをもつ動物たち「狐・鶴・馬」にまつわるプロジェクトを取り上げ、とりわけ「狐」に主眼を置いてリサーチを進めます。狐のプロジェクトは『しろきつね、隠された歌』と題して2018年に初演された作品ですが、佐藤が「一度発表した作品でもリサーチを深めることで育っていく」と言うように、会期を通じてアップデートすることを試みます。
アップデートされた作品は会期の後半にレクチャーパフォーマンスとして上演し、これを収めた映像の上映展示も予定しています。作品の制作過程から発表に至るまでの多様な展開をお楽しみください。
会場には、リサーチに用いる資料を閲覧できる資料室、そして佐藤が集中して資料を読んだりテクストを書いたりするためのスタジオを設置しました。通常、ほとんど公開することのないアーティストの側面をご覧いただくことで、作品の背景にある思考の重なりに触れていただくことができれば幸いです。
佐藤朋子(さとう・ともこ)http://tomokosato.info/
1990年長野県生まれ、神奈川県在住。2018年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。
レクチャーの形式を用いた「語り」の芸術実践を行っている。日本が辿った、いびつな近代化への道のりや、大文字の歴史からこぼれ落ちてしまった出来事が物語る歴史の複数性への関心と、各地に残る伝説や遺跡などへの興味から、作品を制作する。そして、史実の調査過程から浮かび上がる事柄を複眼的につなぎ合わせ、フィクションとドキュメントを行き来する物語を構築する。
主な制作に、『しろきつね、隠された歌』(2018)、『瓦礫と塔』『ふたりの円谷』(Port B 東京修学旅行プロジェクトにて上演、2018–19)、『103系統のケンタウロス』(2018)、『MINE EXPOSURES』(2019)、『TWO PRIVATE ROOMS – 往復朗読』(⻘柳菜摘との共作、2020-)、『オバケ東京のためのインデックス』(2021-)
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