名称:「庭園アートプロジェクト 中谷芙二子『霧の彫刻 白鷺が飛ぶ』」姫路市立美術館
会期:2022年 7月16日 [土] – 2023年 3月12日 [日]
開園時間:午前10時 – 午後5時
9月10日 [土] – 11月6日 [日]期間中の金・土曜日は午後8時まで開園
霧は10時から閉館までの間、約1時間ごとに10分程度発生します。(発生の時間・周期は変更となる可能性があります。最新情報をご確認ください。)
休園日:毎週月曜日 (祝日・休日の場合を除く)、7月19日、9月20日、10月11日、12月28日-1月3日、1月10日
観覧料:無料
主催:姫路市立美術館
住所:〒670-0012兵庫県姫路市本町68-25
TEL:079-222-2288
URL:姫路市立美術館
“霧の彫刻家”として知られ、テート・モダンをはじめ80を超える世界各地で作品を発表し続ける中谷芙二子。令和4年度から令和6年度の3カ年において、「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」のコア・アーティストとして、「庭園アートプロジェクト」を手掛けます。
《霧の彫刻》は、純粋に水のみを用いて人工的に発生させた霧で、その発生の方法や舞台は中谷氏による入念なプランニングに基づきデザインされます。一方で、一度発生した霧はその時、その土地の気象に機敏に反応してかたちを変えます。いわば、大気による彫刻、変化する環境そのものです。また、自然に挑みながら自然に委ねていくという意味で、人と自然の協働ともいえます。中谷氏の父は、世界で初めて人工雪の結晶を作り出したことで知られる物理学者・中谷宇吉郎氏であり、自然環境への芙二子氏の関心は、この父の影響が大きいとされています。
《霧の彫刻》は、見慣れた光景を全く異なる世界へと変容させ、日常では見過ごされていた風景に再び関心の目を向けさせ、見る者に新たな気付きを与えます。そして、いざ霧の中に入ると、真っ白な闇の世界に視界が奪われ、自らの身体の五感の全てを駆使して自然を具体的な環境として知覚することを促されます。「美とは、人それぞれが自分の方法で発見する自然との関係の中に生まれてくるもの」という中谷氏の美意識が、霧を媒介とした、人と自然の「関係性が生じる場」を創り出しました。
3カ年計画の初年度を飾る今年度は、《霧の彫刻》がもつこの「身体性」をテーマに、未来への飛翔に願いを込めて「白鷺が飛ぶ」というタイトルが付けられました。姫路城を借景として展開される《霧の彫刻》によって、姫路市立美術館の庭園は、姫路の歴史・文化の現代的な価値が創出される場、人々が集いアートを体験できる場となるでしょう。
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