コレクション展「シャガール「アレコ」全4作品完全展示」青森県立美術館

コレクション展「シャガール「アレコ」全4作品完全展示」青森県立美術館

名称:コレクション展「シャガール「アレコ」全4作品完全展示」青森県立美術館
会期:2022年3月1日(火) ━ 2023年3月31日(金)
住所:〒038-002青森県青森市安田字近野185
TEL:017-783-3000
URL:青森県立美術館

マルク・シャガール、バレエ「アレコ」のための背景画(左から第3幕、第2幕、第1幕)
マルク・シャガール、バレエ「アレコ」のための背景画(左から第3幕、第2幕、第1幕)

青森県立美術館の中心には、縦・横21m、高さ19m、四層吹き抜けの大空間が設けられています。アレコホールと呼ばれるこの大きなホールには、20世紀を代表する画家、マルク・シャガール(1887-1985)によるバレエ「アレコ」の背景画が展示されています。
青森県は1994年に、全4作品から成るバレエ「アレコ」の舞台背景画中、第1幕、第2幕、第4幕を収集しました。
これらの背景画は、帝政ロシア(現ベラルーシ)のユダヤ人の家庭に生まれたシャガールが、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害から逃れるため亡命していたアメリカで、「バレエ・シアター(現アメリカン・バレエ・シアター)」からの依頼で制作したものです。大画面の中に「色彩の魔術師」と呼ばれるシャガールの本領が遺憾無く発揮された舞台美術の傑作です。
残る第3幕の背景画《ある夏の午後の麦畑》は、アメリカのフィラデルフィア美術館に収蔵され、長らく同館の西側エントランスに展示されていましたが、このたび同館の改修工事に伴い、2017年4月から4年間の長期借用が認められ、さらに2021年4月には2年間の借用期間の延長が認められました。青森県立美術館での「アレコ」背景画全4作品の展示は、2006年の開館記念で開催された「シャガール 『アレコ』とアメリカ亡命時代」展以来です。背景画全4作品が揃ったこの貴重な機会に、あらためてシャガールの舞台美術作品の魅力をお楽しみください。
★フィラデルフィア美術館所蔵の第3幕は、長期の借用となるため、函館税関からアレコホールを保税展示場とする許可をいただいて展示しています。
フィラデルフィア美術館 ティモシー・ラブ館長より(2017年3月)
向こう4年間にわたり、フィラデルフィア美術館は、歴史的建造物の中にある多くのスペースを改修、拡張していくことになります。この大規模な工事計画によって、1986年に収蔵されて以来、美術館のエントランスロビーに展示されてきたマルク・シャガールの《ある夏の午後の麦畑》を撤去する必要が出てきました。そこで私たちは、シャガールがバレエ「アレコ」のために生み出したほかの3点の背景画と再び一緒に展示されることを願い、喜んでこの作品を青森県立美術館へ長期貸出することにいたしました。

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