名称:「KAKA木彫展」PALPITO
会期:2022年8月4日(木)〜9月5日(月)
開館時間:10:30
入場料:無料
休館日:火曜日定休
住所:〒104-0061 東京都中央区 銀座2丁目-11-14
TEL:03-6260-6623
URL:PALPITO
鳥の被り物をした小さな旅人「服部奈々生(ハットリナナミ)」と、自分のことをホッキョクグマだと思い込んでいる子猫「Polar(ポーラー)」
そんな彼らが出会い、そして一緒に旅に出るまでを描いた作品を紹介しています。
作品には一木造りを用いています。一木造りとは奈良時代後期から平安時代前期においての日本の仏像制作の技法です。
その特徴はまず最初に樹皮を剥いだ後、荒取りし、原木の芯材の湿度が高い部分を作品の乾燥に伴う割れの発生を避けるために時間をかけて取り除くのです。
新聞を読む子供と子猫の立体彫刻は仕上げ刀でそれぞれが持つであろう丸みを丁寧に再現しています。
版画印刷からインスピレーションを受け、木板で彫刻・作画した「木板画」の作品は絵の内容と木彫刻を呼応させています。
「版」を芸術品として捉え、絵を印刷するための凸の部分だけではなく凹の部分に表れる削り跡もノミの筆遣いとして美しく芸術性が高いと考えます。
額に入っているように見えるレリーフ(浮き彫り)が2作品あります。そのうち子猫のほうは目に樹脂を使用し、瞳の透明感を強調しています。木と異素材の組み合わせにより作品に面白さと個性を与えています。
一本の木から丁寧に像を彫り出すという元来、神木信仰と結びついていた技法から、この作品における「子供のもつ生命力の表現」との親和性を感じさせます。
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