名称:「宮城壮太郎展 使えるもの、美しいもの」世田谷美術館
会期:2022年9月17日(土)~11月13日(日)
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日 ※9月19日(月)・10月10日(月)は開館、9月20日(火)・10月11日(火)は閉館
会場:世田谷美術館 1階展示室
主催:世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
観覧料:(個人)
一般 1200円/65歳以上 1000円/大高生 800円/中小生 500円
住所:〒157-0075東京都世田谷区砧公園1-2
TEL:03-3415-6011
URL:世田谷美術館
いつも使っている文房具や調理器具。誰がデザインしたのかは、あまり気にしないものです。しかし、その使い勝手や身の回りに置いた時の心地よさはとても重要な要素としてあり、それはデザインによって生み出されています。
宮城壮太郎はそのような日常のものと空間を、数多くデザインしてきました。千葉大学工学部でプロダクトデザインを学んだ後、従来にない考え方の商業施設や製品を世に問うて注目を浴びていた浜野商品研究所に入ります。ここで宮城はプロダクト製品、インテリアやサインの仕事を手掛けました。1988年に独立した後、その活動領域は広がっていきます。企業の活動に視覚的な統一感を作り出すコーポレート・アイデンティティの策定もその一つです。
2011年に60歳という若さでその活動を閉じてしまうのですが、振り返ってみると、デザインによって生活というものにゆっくりと秩序をもたらしていたのだと思えてきます。亡くなって10年を過ぎた今も製造・販売されている製品があり、知らず知らずのうちに彼がデザインした日用品や事務用品を使っている方は多いのかもしれません。声高にではなく、しかし確固たる信念をもって「デザインに何ができるか」を問い続けた、宮城壮太郎の仕事をご紹介いたします。
宮城壮太郎 プロフィール
1951年、東京都に生まれる。高校在学中にデザイナーとなることを志し、千葉大学工学部工業意匠学科に入学。卒業後は、学生時代よりアルバイトをしていた浜野商品研究所に勤務。全天候型防水カメラ「HD-1」の開発(1979年)や、渋谷の東急プラザの総合リノベーション計画(1985年)に携わる。1988年に独立し、宮城デザイン事務所を設立。フリーランスのデザイナー、デザインコンサルタントとなる。アスクルはその創業時より関わり、ロゴマークからオリジナル商品まで幅広くデザインを行う。1992年よりGマーク商品選定審査委員を務めたほか(95年まで)、母校である千葉大学他で非常勤講師としてデザインを教えた。2011年、食道がんのため死去。
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