「ON KO CHI SHIN~巧術 dept. rmx.」日本橋三越本店

「ON KO CHI SHIN~巧術 dept. rmx.」日本橋三越本店

名称:「ON KO CHI SHIN~巧術 dept. rmx.」日本橋三越本店
会期:2022年8月31日(水) ~ 2022年9月12日(月) 最終日は午後5時終了
会場:本館6階美術 コンテンポラリーギャラリー
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

満田晴穂 A:自在背赤二股鍬形(ジザイセアカフタマタクワガタ)  2022 銅、真鍮、青銅 10x27.5x3.5cm
満田晴穂 A:自在背赤二股鍬形(ジザイセアカフタマタクワガタ) 2022 銅、真鍮、青銅 10×27.5×3.5cm

2010年から国内外の様々な場所で100人を超えるアーティストを紹介してきた企画「巧術」の、日本橋三越本店2回目の開催です。
「ON KO CHI SHIN」と題した本展では、日本人ならではの伝統的な技巧・素材をベースに、多様なジャンルで現代的な表現を展開する15名の作品を展覧いたします。先行きの見えにくい昨今においても、より一層たゆまぬ研鑽で自らの表現の本質を磨きつづけるアーティストらの、新しい価値観創造の可能性を提示する展覧会です。ぜひ会場でご覧ください。
<出品予定作家>
あるがせいじ(紙工)、石黒昭(平面)、亀井徹(油画)、給田麻那美(絵画、立体)、桐山征士(鉄像)
児玉香織(絵画)、近藤ケイジャン(絵画)、佐藤好彦(立体)、潤Inoue(絵画)、鶴田崇(立体/平面)、悠(切り絵x刺繍)
松本涼(木彫)、Mrs.Yuki(立体/平面)、満田晴穂(自在置物)、森本愛子(日本画)

満田晴穂 B:自在脚高蜘蛛 (ジザイアシダカグモ)   2022 銅、真鍮、青銅 7×12×3cm 
満田晴穂 B:自在脚高蜘蛛 (ジザイアシダカグモ)  2022 銅、真鍮、青銅 7×12×3cm 
あるがせいじ →移動→   2020   紙   14×14×14㎝ 
あるがせいじ →移動→  2020  紙  14×14×14㎝ 
石黒昭 FUSION OF MEMORY   2016   パネルにマウントされたコットンにアクリル、ウレタン  99.5x261.5x8.5cm 
石黒昭 FUSION OF MEMORY 2016  パネルにマウントされたコットンにアクリル、ウレタン 99.5×261.5×8.5cm 
森本愛子 人形祭り  2022  絹に天然顔料、天然染料、膠、金泥、銀泥 35.5x28.4cm
森本愛子 人形祭り 2022 絹に天然顔料、天然染料、膠、金泥、銀泥 35.5×28.4cm
鶴田崇 Kinetic Icon - mix red   2019  パネルにマウントされた和紙に油性インク、顔料 65.2x50cm
鶴田崇 Kinetic Icon – mix red 2019 パネルにマウントされた和紙に油性インク、顔料 65.2x50cm

【出品作家略歴】
あるがせいじ
1968年長野県に生まれる。94年東京芸術大学大学院修了。97年より国内での個展、グループ展多数。カッター一本で作り出される精緻な世界観は多くの玄人美術愛好家を唸らせている。京都国立近代美術館に作品収蔵。

佐藤好彦 さとうよしひこ
1968年埼玉県に生まれる。93年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。近畿大学准教授。97年より国内外の個展、グループ展多数。現代人にしか持ち得ない感覚を、量産品が持つ特有のデザイン要素と自身の実体験とを重ね合わせ、視覚化する事を試みる作品を制作。2002年キリン・アート・アワード最優秀作品賞受賞。05年「6thSICF」準グランプリ受賞。

満田晴穂 みつたはるお
1980年鳥取県に生まれる。2008年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫金研究室修了。06年より非常に精力的に作品を発表、個展は10年より毎年開催、23年には米子市美術館にて公立美術館での初の個展を開催する。世界で只一人と言っても過言ではない自在置物作家として揺るぎの無い人気を誇る。16年第8回「創造する伝統賞」をはじめ受賞多数。

児玉香織 こだまかおり
1986年広島県に生まれる。2009年尾道大学芸術文化学部美術学科卒業。08年より個展、グループ展多数。厳密な規則に基づいたストイックな描画は高橋龍太郎氏、広瀬脩二氏といった名コレクターの目を満足させ、そのコレクションに多くの作品が加えられている。

悠 はるか
1978年熊本県に生まれる。2001年より独学での切り絵制作を開始。のちに刺繍との複合技法という全く類例を見ない複雑な技法から展覧会開催は多くはないが、13年「14thSICF」南條史生受賞。22年9月公立美術館デビューを国立工芸館にて果たす。「手芸」であった表現を「工芸」という領域に引きあげたその功績は注目に値する。

亀井徹 かめいとおる
1976年東京都に生まれる。日本大学芸術学部美術学科絵画専攻卒業。2004より国内外個展、グループ展多数。15世紀の欧州に遡るヴァニタス画の技法に、ファンタジー、オカルティズムと言った要素を取り込み、独特の世界観を作り上げている。17年夏にはディオール・オムのアイテムに作品が取り込まれた。

森本愛子 もりもとあいこ
1988年神奈川県に生まれる。2014 東京藝術大学大学院 美術研究科文化財保存学専攻 保存修復日本画修士課程修了。11年より毎年のグループ展。製作過程の複雑さから、デビュー後の個展は僅かに一回ながらその作品の評価は非常に高い。18年「VOCA」奨励賞、「第9回創造する伝統賞」受賞

桐山征士 きりやませいじ
1970年神奈川県小田原市に生まれる。2001年東京藝術大学院後期博士課程美術専攻(鍛金)満期修了。杉野服飾大学教授。94年より個展、グループ展多数。デザイナーとしても活動、国内各所に設置作品多数。

石黒昭 いしぐろあきら
1974年神奈川県横浜市に生まれる。2007年より個展、グループ展多数。精細な筆致による石の描写と、地質学に基づいた抽象画の2つのシリーズを展開。22年3月テレビ出演をきっかけにアートフェア東京にて大ブレイクを果たす。今最も注目されるアーティストの一人

松本涼 まつもとりょう
1969年東京都に生まれる。東北芸術工科大学芸術学部美術科彫刻コース卒業。2009年より個展、グループ展多数。美術教育者として従事する傍ら、15年頃から極限の薄さを持つ木彫作品を発表、その驚異的な技術に注目が集まっている。

給田麻那美 きゅうたまなみ
1985年京都市に生まれる。2003年京都市立銅駝美術工芸高等学校卒業。寺社仏閣の修復師という職人仕事の傍ら、伝統技法に基づいた細やかな作品を発表。18年「第4回藝文京展」NHK京都放送局長賞、「第14回大分アジア彫刻展」大賞

Mrs.Yuki
2009年自然界の遺伝交配に関心をいだいた平嶺林太郎と爬虫類や昆虫がもつ形状や色彩に惹かれる大久保具視が出会い、結成したアーティストユニット。2013年よりグループ展、個展。ボールパイソンの飼育・繁殖を通じて生命の固有性に分け入り、生物学的な観察を造形の実践を試みる。生物学的観測と作品の彫刻的な実践を統合し、生命の固有性と多様性を探求しながら制作活動を行っている。

鶴田崇 つるたたかし
1969年山梨県に生まれる。93年 神戸芸術工科大学卒。コロナ禍まで美学校版画工房にて制作。2002年より個展、グループ展。

近藤ケイジャン こんどうけいじゃん
本名、性別、生年、教育一切の素性非公開。今世紀初頭に名古屋にてデビュー、一部のコレクターを熱狂させたのち忽然と姿を消す。

潤Inoue じゅんいのうえ
1980年大阪府に生まれる。2003年大阪芸術大学美術学科抽象コース卒業。2007年より個展、グループ展多数。写実表現の追求から生まれる抽象性を制作の軸とし、中部関西圏で高い人気を誇る。大型の作品が関東圏に来るのはごく稀。

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