「2022 波音の会」日本橋三越本店

押元 一敏 「赤い城」6号 紙本彩色

名称:「2022 波音の会」日本橋三越本店
会期:2022年9月14日(水) ~ 2022年9月19日(月·祝)
会場:本館6階 美術サロン 最終日午後5時終了
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

 東京藝術大学デザイン科出身の若手アーティスト17名によるグループ展「波音の会」を開催いたします。
東京藝大デザイン科の開設は1896年(明治29年)にまで遡ります。建学の精神を受け継ぎ、これまで国内外の多彩な分野で多くの才能を輩出してきました。
本展覧会に出品される、日本画、洋画、ミクストメディア、立体、といった表現方法の多様性は学部の理念をそのまま反映しており、令和の時代を迎えた今後とも、無限の可能性をアートの世界に投ずることとなるでしょう。
 本展では、『あなたが思い描く"希望"や"未来"』をテーマに各作家1点ずつを出品いたします。
 何卒この機会にご高覧いただきますようご案内申しあげます。

川本 淑子  「だいじょうぶ!」6号   紙本彩色
川本 淑子 「だいじょうぶ!」6号 紙本彩色

モデルはアフリカオオコノハズクという種類で、とても表情が豊かなミミズク。
おびえると細長く縮むような状態になり、怒ると羽を大きく扇のように広げて相手を威嚇します。
いつもはまるまるとした顔や体型がとても可愛らしい。
昨今は様々なことが起こり、このミミズクのように細長くなっている人が増えているように思います。
心配していても仕方ない時もあります。どんな時も冷静に生きて行けるよう、ミミズクと一緒に応援メッセージを送ります。 「だいじょうぶ!」だよ!

佐竹 佳奈  「こころのころも」6号   紙本彩色、岩絵具、土絵具、箔
佐竹 佳奈 「こころのころも」6号 紙本彩色、岩絵具、土絵具、箔

何があっても、意に介さずにいる猫が少し羨ましいです。
心の中は常にすっきりと明るいのかも知れないと思い、私の一番好きな夏の空を映しました。
ですが、年々夏が怖くなります。昔のような穏やかな夏が戻ってきてほしいと思いました。

髙橋 浩規  「神秘の花々〈山荷葉〉」6号   紙本彩色
髙橋 浩規 「神秘の花々〈山荷葉〉」6号 紙本彩色

雨に濡れると透明になるという神秘の花をご存じでしょうか。北アルプス白馬のとある雨降る山腹で、まるでガラス細工のように透き通った神秘的な花姿の山荷葉(サンカヨウ)の花に出逢いました。
今まで先人たちにも描かれることのなかったその花を初めて日本画として描くことができました。
まだあまり知られていないそんな尊い自然にめぐり逢うこと、そして描き表現し伝えてゆくことも日本画の理のひとつと想い描いています。

布山 恵子  「紡ぐ心。人から人へ」  W24.5×D10×H11cm  テラコッタ、アクリル絵具
布山 恵子 「紡ぐ心。人から人へ」 W24.5×D10×H11cm テラコッタ、アクリル絵具

人は会話をしたり触れ合ったりすることで、心が満たされ豊かな人生になっていくと思います。
いろいろなこと、うまくいかないことなどあるかもしれませんが、人と人とのつながりが救いになり、
素敵な未来を紡いでいけたら…という思いを込めて制作しました。

野地 美樹子  「黄色い贈り物」6号  紙本彩色(パネル、麻紙、岩絵の具)
野地 美樹子 「黄色い贈り物」6号 紙本彩色(パネル、麻紙、岩絵の具)

ここ数年の閉塞感は、少し疲れましたね。
外に出て秋の清々しい空気をめいいっぱい吸い込んだら、心のモヤモヤがスーッと明るくなるのを感じます。
銀杏の木を見上げた時の、葉がキラキラと舞い散る様子は、まるで黄色い贈り物が空から舞い降りてくるようです。
あぁ…なんて綺麗なんだぁ…明日は今日よりもっと、良い日になるかも…少し元気になれた気がします

【出品作家】
 荒木 愛
 泉 東臣
 井上 越道
 押元 一敏
 金丸 悠児
 金木 正子
 川本 淑子
 小松 冴果
 今 美礼
 三枝 淳
 佐竹 佳奈
 平良 志季
 髙橋 浩規
 永井 夏夕
 布山 恵子
 野地 美樹子
 森田 洋美
 (50音順・敬称略)

押元 一敏 「赤い城」6号 紙本彩色
押元 一敏 「赤い城」6号 紙本彩色

この「赤い城」とは首里城のことです。
火災で焼失した2019年の夏に初めて訪れてその鮮やかな赤と空の青のコントラストに目を奪われた記憶があります。
沖縄の人にとってのアイデンティティが失われた寂しさを抱いたまま今年、沖縄復帰50周年を迎えました。
首里城の再建に希望を込めて描きました。

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