特別展「福山城築城400年記念事業 リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」ふくやま美術館

特別展「福山城築城400年記念事業 リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」ふくやま美術館

名称:特別展「福山城築城400年記念事業 リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」ふくやま美術館
会期:2022年9月23日(金・祝)~ 11月20日(日曜日)​
休館日:月曜休館 ※10月10日(月・祝)は開館、10月11日(火曜日)は休館
開館時間:9:30~17:00
   ※11月11日(金曜日)、12日(土曜日)、18日(金曜日)、19日(土曜日)は19:00まで開館
観覧料:一般1,000円(800円) 高校生以下無料
  *( )内は前売りまたは有料20名以上の団体料金
  ※観覧料の減免、割引など詳しくは施設利用案内をご覧ください。
主催:(公財)ふくやま芸術文化財団 ふくやま美術館、福山市、中国新聞備後本社
制作協力:NHKエンタープライズ中部
住所:〒720-0067広島県福山市西町2-4-3
TEL:084-932-2345 
URL:ふくやま美術館

特別展「福山城築城400年記念事業 リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」ふくやま美術館
特別展「福山城築城400年記念事業 リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」ふくやま美術館

明治期の日本は近代化する過程において西洋由来の新たな写実表現を受容していきました。これは、既存の写実方法や感性を新たに上書きする、もしくは書き替える作業であったことと思われます。
今、日本においては、写実ブームが到来し、現代の作家が手がけた作品に先祖返りのような要素が見受けられます。これは、旧来の伝統的な写実が息づいている証であり、連綿と続く写実の流れが、いわば間歇泉の様に、息吹となって彼らの作品を介して噴出しているといえるでしょう。また、彼らの作品の中には近代的なものと伝統的なものが拮抗し、新たな写実を模索している姿勢も見出せます。このような傾向は、江戸末期から活躍した高橋由一まで遡ることができます。
この時代は、明治期に西洋からもたらされたリアリズムが、日本古来の迫真的な表現と出会い、化学反応を起こし、日本独自の写実が誕生したのです。
本展は、明治期の松本喜三郎らの生人形作品を導入として、日本を代表する福山ゆかりの彫刻家、平櫛田中の彫刻作品から、現代作家の平面、立体作品群まで、日本の近現代美術における写実表現のありようを紹介するものです。
また、城下町福山においては、幕末から明治期に京都で学んだ画家を多数輩出しており、写実(作品)に対する意識が高いといえます。出品作から、現在の美術の動向などへの興味・関心をさらに深めていただくとともに、写実の多様性を広く知っていただくことを願って開催します。

平櫛田中《郭子儀》1959年 小平市平櫛田中彫刻美術館蔵
平櫛田中《郭子儀》1959年 小平市平櫛田中彫刻美術館蔵
高橋由一《鯛(海魚図)》1879年頃 金刀比羅宮蔵
高橋由一《鯛(海魚図)》1879年頃 金刀比羅宮蔵
​本郷真也《盈虚 ―鐵自在イグアナ―》2019-22年 個人蔵
​本郷真也《盈虚 ―鐵自在イグアナ―》2019-22年 個人蔵
深堀隆介《桜升 命名 淡紅》2017年 平塚市美術館蔵
深堀隆介《桜升 命名 淡紅》2017年 平塚市美術館蔵

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る