山本桂輔 展「高濃度の森、落雷とミミズ」日本橋三越本店

「漂う焦点、発酵する粒子」 2022年 74×32×40cm 木に油彩

名称:山本桂輔 展「高濃度の森、落雷とミミズ」日本橋三越本店
会期:2022年9月28日(水) ~ 2022年10月10日(月·祝)
会場:本館6階美術 コンテンポラリーギャラリー 最終日午後5時終了
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

「半透明の円周」  2020年 37.5×21×5.5cm  木に油彩、ワイヤー
「半透明の円周」 2020年 37.5×21×5.5cm 木に油彩、ワイヤー

 日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリーにて山本桂輔氏の個展を開催いたします。
山本氏はこれまで自然の草花や鉱石、目には見えない表象などを自身の感覚に共鳴させ、絵画と彫刻の異なる領域を横断しながら制作してきました。目に見えないもの、見えるものも含めたあらゆる存在に表現の可能性を見出し、古道具を素材に新たな彫刻を生み出したり、夢想と現実が交錯する幻想的な絵画を多数発表し、国内外で高く評価されてきました。
今展では、地中深く無数の命が系ぐ世界を想像した新作をはじめ、絵画と彫刻を約50点展覧いたします。
ぜひ会場でごらんください。

「野遊びの軌道」  2020年  42×20×5.2cm  木に油彩、ワイヤー
「野遊びの軌道」 2020年 42×20×5.2cm 木に油彩、ワイヤー

田舎のごった煮のように、素朴で庶民的で洗練されていないもの。それをさらに煮詰めて、素朴でありながらも形容しがたい濃厚なものにしたい。
私の作品には昔から、モチーフとしてキノコがよく出てくる。はじめ、興味の対象は造形的なものであったのだが、近年少しずつ変化してきている様に思う。キノコの本体である菌糸体は土の中にある。どうやら、私にとっての興味の対象は、目に見えない土の中にあるのではないかと考えている。土壌には凄まじい量の微生物がいるが、それと共に庶民の文化や創造力のごった煮のようなものが、土深くに埋もれているのではないかと、想像せずにはいられないのである。地底でうごめき、土を耕し続けるミミズ。色は混ざりあい、茶色く濁る。土の中に眠る濃厚さは、日常や社会を反映しながらも、習慣や思い込みをゆがませる。
今日も森を彷徨い、収穫している。どこかで雷が落ちた。きっとそこには沢山のキノコが生えてくるのであろう。
山本桂輔

「漂う焦点、発酵する粒子」 2022年 74×32×40cm 木に油彩
「漂う焦点、発酵する粒子」 2022年 74×32×40cm 木に油彩

山本桂輔 / Keisuke Yamamoto
2021 「季節的暗號 Signs of seasons」Hiro Hiro Art Space、台湾
2017 「地底の雲」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京
2015 「むかしむかしむかし」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京
2014 「荒地」GALLERY ZERO、大阪
2013 「Taro」GALLERY ZERO、大阪
2012 「Brown Sculptures」小山登美夫ギャラリー、東京
2010 「横断」TKGエディションズ 京都
GALLERY ZERO、大阪
2009 「起立」小山登美夫ギャラリー、東京
2008 「Kaleidoscopic Dots」HELENE NYBORG CONTEMPORARY、コペンハーゲン、デンマーク
2007 「豊壌」小山登美夫ギャラリー、東京
「山本桂輔 新作絵画・彫刻」GALLERY ZERO、大阪
2006 TKGY at lammfromm、東京
「HARVEST BANQUET」HELENE NYBORG CONTEMPORARY、コペンハーゲン、デンマーク
板室温泉大黒屋、栃木
2005 Project Room/小山登美夫ギャラリー、東京
GALLERY ZERO、大阪
2004 TKGY at lammfromm、東京
2003 「HOMEBASE CURATION」HOMEBASE、東京
グループ展
2022 「お盆ナイト」ZaisyohouseKoide (小出在所) 、愛知
2020 「パープルストリート、秋の素敵な展覧会」パープルームギャラリー、相模原、神奈川
「那座彩山 The Splendid Mountain」Hiro Hiro Art Space、台湾
「梅津庸一キュレーション展 フル・フロンタル 裸のサーキュレイター」日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリー、東京
2019 「SUPER OPEN STUDIO」STUDIO VOLTA、相模原、神奈川
2018 「バブルラップ:「もの派」があって、その後のアートムーブメントはいきなり「スーパーフラット」になっちゃうのだが、その間、つまりバブルの頃って、まだネーミングされてなくて、其処を「バブルラップ」って呼称するといろいろしっくりくると思います。特に陶芸の世界も合体するとわかりやすいので、その辺を村上隆のコレクションを展示したりして考察します。」熊本市現代美術館
「SUPER OPEN STUDIO 2018」STUDIO VOLTA、相模原、神奈川
「ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI 2018」行幸地下ギャラリー、丸の内・有楽町・大手町エリア、東京
「カフェのような、彫刻のような(みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ 2018)」東北芸術工科大学 NEL MILL(ROOTS & technique)、山形
2017 「木のシンギュラリティ#2」旧平櫛田中邸、東京
第22回「NHKハート展」東急百貨店本店、東京(他 国内巡回)
「Mother –大地の霊性–」モデルルーム、青梅、東京
2016 「木のシンギュラリティ」旧平櫛田中邸、東京
「六甲ミーツ・アート芸術散歩 2016」六甲高山植物園、兵庫
「コレクション 1」国立国際美術館、大阪
「三木俊治のまなざし-《行列》の軌跡と語りかけるコレクション-」那須野が原博物館、那須塩原市、栃木
「JAPAN 7」Silverlens、マニラ、フィリピン
2015 「SOMETHINKS『営みと残りかす』福永大介、山本桂輔」アートラボはしもと、 相模原、神奈川
2014 「ノスタルジー&ファンタジー 現代美術の想像力とその源泉」国立国際美術館、大阪
「CSP2 ー手法の触感ー」桑沢デザイン研究所1階、東京
2013 「アートがあれば ll ー9人のコレクターによる個人コレクションの場合」東京オペラシティ アートギャラリー、東京
2011 「Koji Ueki Tribute JOINT EXHIBITION 2011」gallery 元町、神奈川
「超京都」名勝渉成園(東本願寺)、京都
2010 「The HELLO show」Helene Nyborg Contemporary、コペンハーゲン、デンマーク
2009 「ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開」(キュレーション:松井みどり)原美術館、東京[ケルン日本文化会館、ドイツ、2009/トロント日本文化センター、カナダ、2010/Galeri’a Arnold Belkin、Museo Universitario del Chopo、メキシコシティ、メキシコへ巡回]
「Twist and Shout: Comtemporary Art from Japan」バンコク芸術文化センター、バンコク、タイ
2008 「現代美術の展望 VOCA展 2008 -新しい平面の作家たち-」上野の森美術館、東京
2007 「STRANGE BREW」Max Lang Gallery、ニューヨーク、アメリカ
2006 HELENE NYBORG CONTEMPORARY、コペンハーゲン、デンマーク
「STUDIOカタクリコ exhibition」相模原市民ギャラリーアートスポット、神奈川
「From Atelier」遊美工房、岡山
「マジカル・アート・ライフ」トーキョーワンダーサイト渋谷、東京
2005 「Drawings」Project Room/小山登美夫ギャラリー、東京
Changing Role-Move Over Gallery、ナポリ、イタリア
2004 「Field of Dreams」Project Room/小山登美夫ギャラリー、東京
「The World is Mine」ヒロミ・ヨシイ5、東京
2003 「群馬青年ビエンナーレ ’03」群馬県立近代美術館
「STUDIOカタクリコ OPENING EXHIBITION」STUDIOカタクリコ、神奈川
2002 「CLIP SIGN」はざま整骨院跡、神奈川
パブリックコレクション
オルブリヒト・コレクション
国際交流基金
国立国際美術館
シダーズ・シナイ・コレクション
フラワーマンコレクション
ルベル・ファミリー・コレクション
出版物
『KEISUKE YAMAMOTO』2011 小山登美夫ギャラリー 著者: 山本桂輔

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