特別展「名古屋に芸術村を!市野亨と龍起・鷹生~100年の命宿る色彩」古川美術館・分館 爲三郎記念館

特別展「名古屋に芸術村を!市野亨と龍起・鷹生~100年の命宿る色彩」古川美術館・分館 爲三郎記念館

名称:特別展「名古屋に芸術村を!市野亨と龍起・鷹生~100年の命宿る色彩」古川美術館・分館 爲三郎記念館
会期:2022年10月22日(土) ~ 12月18日(日)
休館日:月曜日
時間:10:00~17:00(最終入館16:30まで)
会場:古川美術館・分館 爲三郎記念館
料金:【当日】一般1,000円 高大生800円 中学生以下無料
  (古川美術館と分館爲三郎記念館 館共通券)
住所:〒464-0066愛知県名古屋市千種区池下町2-50
TEL:052-763-1991
URL:古川美術館・分館 爲三郎記念館

特別展「名古屋に芸術村を!市野亨と龍起・鷹生~100年の命宿る色彩」古川美術館・分館 爲三郎記念館
特別展「名古屋に芸術村を!市野亨と龍起・鷹生~100年の命宿る色彩」古川美術館・分館 爲三郎記念館

名古屋に芸術村を夢見た日本画家・市野亨(1910-1966)と龍起・鷹生の親子展を開催します。約100年前に画家を志した亨は、会場芸術を唱えた川端龍子に憧れ師事し、戦後まもなく千種区の丘陵地に兵舎跡を利用した100畳のアトリエを開きます。龍子が詠んだ句「薫風に あげはちょうと 名付けたり」に由来し、後に「あげはちょう(現在は揚羽町)」と呼ばれるようになったアトリエの地は、画家仲間が集う芸術村の様相であったといいます。亨は、大胆かつ緻密、鮮やかな色彩による花鳥画の大作を描き、戦後の名古屋画壇を率いました。その息子・龍起(1942-1997)は、川端龍子が名づけ親となった、生まれながらの画家。亨も龍起ものめり込んだのは、日本画顔料の美しい色彩美と、命の宿る日本画でした。父子ともに時に100羽もの鳥を飼育し絵にした「鳥の画家」として知られ、情熱的な制作も共通していました。龍起は、後に高山辰雄に師事し日展で活躍しますが、運命のいたずらか、父と同じ55歳という若さでこの世を去ります。しかし、両者の作品の輝きは今なお見るものを魅了し続けています。
本展では、現在も日本画家として活躍する龍起の弟、鷹生(1947-)の作品も合わせ、親子3人の作品を展覧します。鷹生は、文学や神話の人物や動物をテーマにした穏やかな作品から、時代を反映したものまで幅広い作風ですが、画家としての情熱的な生き方は親子3人に共通しています。伊勢湾台風を逃れ、永く市野家に秘蔵されていた亨の大作3点は、100年近くの時を経てのお披露目となります。若き亨が、故郷(海部郡)の雑木と鳥をテーマとした大作には、厳しくも美しい命の輝きが見てとれます。古川美術館の市野龍起コレクションとともに、命宿る日本画の美しい輝きをお楽しみください。

市野亨「七彩鳥」1942年 古川美術館蔵
市野亨「七彩鳥」1942年 古川美術館蔵
市野龍起「白鷺」1990年 古川美術館蔵
市野龍起「白鷺」1990年 古川美術館蔵
市野鷹生「朝陽」
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