特別展「没後10年 西山松之助展 ある文人歴史家と江戸学の軌跡」姫路文学館

特別展「没後10年 西山松之助展 ある文人歴史家と江戸学の軌跡」姫路文学館

名称:特別展「没後10年 西山松之助展 ある文人歴史家と江戸学の軌跡」姫路文学館
会期:2022年9月23日(金曜日・祝日)-12月4日(日曜日)
休館日:月曜日、10月11日(火曜日)、11月4日(金曜日)、11月24日(木曜日)
   ただし10月10日(月曜日)は開館
開館時間:午前10時から午後5時(入館は4時30分まで)
会場:姫路文学館 北館
観覧料:一般700円、大学・高校生400円、中学・小学生200円 未就学児無料
   身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方(手帳またはミライロIDの手帳画面を提示してください)、及び介護者1名は半額。
   20名以上の団体は2割引
   常設展示も観覧可
主催:姫路文学館
特別協力:赤穂市教育委員会市史編さん室
後援:朝日新聞姫路支局、NHK神戸放送局、神戸新聞社、産経新聞社神戸総局、サンテレビジョン、播磨時報社、播磨リビング新聞社、姫路ケーブルテレビ、姫路シティFM21、毎日新聞姫路支局、読売新聞姫路支局、ラジオ関西
住所:〒670-0021兵庫県姫路市山野井町84
TEL:079-293-8228
URL:姫路文学館

江戸にあこがれ、江戸をきわめ、江戸にあそぶ ――
旧宿場町の赤穂市有年村東有年に生まれた西山松之助。
西山は、後年「しぶら(彼岸花)の里」と呼んで愛した故郷で都市文化への深い関心を育み、夢中で研鑽を積んだ修禅での体験、歌舞伎への熱狂、そして島崎藤村や九鬼周造をはじめとする数々の名著との出会いによって、江戸時代の研究を決心したと言います。その後、「家元」や「家元制度」を日本独自の文化構造として解明することを手始めに、「江戸っ子」の定義の整理、歌舞伎の分析、日本茶道史における茶杓の研究のほか、江戸時代の歴史・文化・文学に関する数々の業績を残して「江戸学」の基礎をつくりました。
本展では、原稿や模写、研究企画ノート、家元訪問記、実測調査記録など、学者が残した研究の足跡を振り返り名がら、草木のスケッチや書画、茶杓制作を楽しみ、歌舞伎を演じた文化人としての人となりを紹介します。
江戸という時代と空間を自由に探究して遊んだ歴史学者の姿をご覧ください。

西山松之助(にしやま まつのすけ)
明治45年から平成24年 1912年から2012年
現・兵庫県赤穂市有年出身。姫路師範学校卒業。近世日本文化史を専攻し、東京文理科大学卒業後、東京高等師範学校教授、東京教育大学教授、成城大学教授を歴任。家元制度の実証的な研究において大きな成果を残し、大都市江戸を巨視的な立場から明らかにすることを試みる「江戸学」の基礎を作った。江戸町人研究会主宰。代表作に『家元ものがたり』『家元の研究』『市川団十郎』『江戸ッ子』『茶杓百選』『しぶらの里ー宿場町民俗誌―』『鬼のぬけがら 西山松之助画文集』など多数。1985年に勲三等旭日中綬章。1986年に東京都文化賞。1992年に赤穂市名誉市民章。

主な出品作品
西山松之助画「大正十年頃の東有年景観地形図」(『しぶらの里』挿絵)
原稿「家元の研究」、家元研究ノート
『江戸名所図会』(姫路市立琴丘高等学校蔵)
『美滿壽親玉天狗礫鼻江戸子』(東京都立中央図書館加賀文庫蔵) 展示期間は、10月28日から12月4日
歌川国満 画「新版浮絵両国涼之図」(東京都立中央図書館東京誌料文庫所蔵) 展示期間は、9月23日から10月5日
珠光作茶杓 銘茶瓢(香雪美術館蔵)と、同茶杓の西山松之助画実測調査図
千利休作茶杓 銘ヤハラ道怡(湯木美術館蔵)と、同茶杓の西山松之助画実測調査図
歌川豊国画「助六所縁江戸桜」(東京都江戸東京博物館蔵) 展示期間は、9月23日から10月27日
「勧進帳」公演時の稽古用舞扇(西山松之助画)(個人蔵)
西山松之助作茶杓 銘仮名手本忠臣蔵
西山松之助作茶杓 銘遠山櫻(古賀フミ制作佐賀錦袋入)
加藤楸邨、木俣修共作「月見」
森田曠平画『花 未発の密度』(西山松之助著)装幀原画

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