「桃源郷通行許可証」埼玉県立近代美術館

「桃源郷通行許可証」埼玉県立近代美術館

名称:「桃源郷通行許可証」埼玉県立近代美術館
会期:2022年10月22日(土) ~ 2023年1月29日(日)
休館日:月曜日(11月14日、1月9日は開館)、12月26日(月)〜1月3日(火)
開館時間:10:00 ~ 17:30 (展示室への入場は17:00まで)
観覧料:一般1200円(960円)、大高生960円(770円)
   ※( ) 内は20名以上の団体料金。
   ※中学生以下、障害者手帳等をご提示の方 (付き添いの方1名を含む) は無料です。
   ※併せてMOMASコレクション (1階展示室) もご覧いただけます。
住所:〒330-0061埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
TEL:048-824-0111
URL:埼玉県立近代美術館

松井智惠《青蓮丸、西へ》(部分)2018年、作家蔵 ©Chie Matsui, Courtesy of MEM
松井智惠《青蓮丸、西へ》(部分)2018年、作家蔵 ©Chie Matsui, Courtesy of MEM

桃源郷は、中国の詩人・陶淵明が記した物語「桃花源記」に由来する、理想と平和の土地です。「桃花源記」では、武陵に暮らすある漁師が舟を漕ぐうちに、林の奥の桃源郷へとたどり着きます。そこは、世俗とは隔絶された穏やかな時間が流れる美しい世界でした。
古今東西の芸術作品を鑑賞するということは、私たちが今立つ地点から遠く離れた時間や空間を経験するということでもあります。現実の奥深くに、現在の時空間から解放された「桃源郷」があるとすれば、芸術作品は「桃源郷」への扉を開くための「通行許可証」のようなものであるといえるでしょう。日常と非日常の裂け目から目に見えないものを想像したり、別の世界を経験したりすること。私たちが様々な時空間を自在に行き来することを願うとき、芸術作品は多くの示唆を与えてくれます。「桃源郷通行許可証」は、多様な時代、ジャンルの作品と埼玉県立近代美術館のコレクションとの遭遇を通じて、時空を超えた芸術作品の魅力を探る展覧会です。展示の中心となるのは、絵画、写真、ドローイング、インスタレーションなど、それぞれの手法を用いて、日常や現実のはざまに潜在する事象を繊細に掬い取る6名の作家の作品と、同館のコレクションとが出会うことで生まれる空間です。作家や作品同士の対比、テーマによる対照、意外な組み合わせなど、様々な角度から構成される本展覧会は、コレクションに新たな光を当てるとともに、幅広い世代の作家たちの現在地に立ち会う機会となるでしょう。

稲垣美侑《Largo(幅広くゆるやかに)》2020年、作家蔵
稲垣美侑《Largo(幅広くゆるやかに)》2020年、作家蔵
佐野陽一《flow》2015-17年、作家蔵
佐野陽一《flow》2015-17年、作家蔵
斎藤豊作《フランス風景Ⅱ》1910年頃、埼玉県立近代美術館蔵
斎藤豊作《フランス風景Ⅱ》1910年頃、埼玉県立近代美術館蔵
東恩納裕一「Large Interior」会場風景(void+、2021年)Photo by Masatoshi Mori, Courtesy: void+
東恩納裕一「Large Interior」会場風景(void+、2021年)Photo by Masatoshi Mori, Courtesy: void+
マン・レイ《レイヨグラフ》1921-22年頃(1963年プリント)、埼玉県立近代美術館蔵 ©MAN RAY 2015 TRUST/ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 X0089
マン・レイ《レイヨグラフ》1921-22年頃(1963年プリント)、埼玉県立近代美術館蔵 ©MAN RAY 2015 TRUST/ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 X0089
文谷有佳里《drawing 2022.6.25》2022年、作家蔵 Photo by ToLoLo studio
文谷有佳里《drawing 2022.6.25》2022年、作家蔵 Photo by ToLoLo studio
菅木志雄《四囲分集》1994年、埼玉県立近代美術館蔵
菅木志雄《四囲分集》1994年、埼玉県立近代美術館蔵
橋本関雪《春秋山水》制作年不詳、埼玉県立近代美術館(展示期間|2022/10/22-12/4)
橋本関雪《春秋山水》制作年不詳、埼玉県立近代美術館(展示期間|2022/10/22-12/4)
松本陽子《黒い岩》1990年、東京都現代美術館蔵
松本陽子《黒い岩》1990年、東京都現代美術館蔵
菱田春草《湖上釣舟》1900年、埼玉県立近代美術館蔵(展示期間|2022/12/6-2023/1/29)
菱田春草《湖上釣舟》1900年、埼玉県立近代美術館蔵(展示期間|2022/12/6-2023/1/29)

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