第2期(秋冬季)「雲をつかむ 原美術館/原六郎コレクション」ハラミュージアムアーク
名称:「雲をつかむ 原美術館/原六郎コレクション 第2期(秋冬季)」ハラミュージアムアーク
会期:2022年9月10日(土)〜2023年1月9日(月)
会場:原美術館ARC
開館時間:9:30~16:30(入館は閉館時間の30分前)
料金:一般1100円/大高生700円/小中生500円/その他割引規定あり、詳細はお問合せ下さい。
休館日:木曜日(祝日と12月29日は開館)、1月1日、冬季
住所:〒377-0027群馬県渋川市金井2855-1
TEL:0279-24-6585
URL:ハラミュージアムアーク
今春より原美術館ARCでは、「雲をつかむ:原美術館/原六郎コレクション」展を開催いたします。昨年の「虹をかける」に続き、今年も作品制作や鑑賞のあり方の一端を表す言葉を当館の豊かな自然環境に求め、「雲をつかむ」と題し、「原美術館コレクション」(現代美術)と「原六郎コレクション」(東洋古美術)を春夏季と秋冬季の2期に分けて展観いたします。
「雲をつかむ」という言葉は、「雲をつかむような話」といったように、漠然としてとらえどころのない様や、現実味のないことを意味し、少々ネガティブな印象を与えます。しかし、一般的な意味・解釈から解放すれば、非現実的と思われることにあえて挑戦する姿勢や、混沌とした状況や不透明な事象から、真実らしきものや本質とみなし得るものをとらえようとする意志を表すポジティヴな言葉とみなすこともできます。
そのような「雲をつかむ」という言葉を基に現代美術ギャラリーA、B、Cに展示される作品の多くは、作家が自己や美術や社会の本質をつかもうと独自の理論・手法を編み出して制作した作品や、現実の再現ではなく概念を作品化したもの、具体的な像を結ばない抽象絵画や立体、不可解な光景が連なる多義的な写真作品など。一方、特別展示室・観海庵では、雲を描くことで場面を転換したり時の流れを表したりする日本近世絵画や、仏教絵画における雲の表現をご覧いただきます。また、円山応挙の『淀川両岸図巻』(下図)を巻き替えながら通年で展示。本図を描くための応挙の淀川体験と意図を下図から読み解きます。
原美術館ARCの広い空には、西の山の向こうから雲が現れてはかたちを変えながら流れていきます。雲水を眺めながら作品の意図をつかもうと次から次へと考えを巡らせる――ここは、そのような場所です。
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