「花侵庵と現代作家:No.1 志村信裕」小金井市立はけの森美術館

「花侵庵と現代作家:No.1 志村信裕」小金井市立はけの森美術館

名称:「花侵庵と現代作家:No.1 志村信裕」小金井市立はけの森美術館
会期:2022年10月1日(土)〜10月30日(日) 
開館時間:午前10時から午後4時まで(入館は午後3時30分まで)
休館日:毎週月曜日、火曜日
入館料:一般500円、中・高生100円
   注記1:小学生以下、障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
住所:〒184-0012東京都小金井市中町1-11-3
TEL : 042-384-9800
URL:小金井市立はけの森美術館

はけの森美術館の裏手にある美術の森緑地には、洋画家・中村研一(1895~1967)の住んでいた主屋(現附属喫茶棟)と並んで、茶室「花侵庵」がある。絵を描くことと同様に、暮らしの一部として「作陶」や「喫茶」を楽しんだ中村が1961年に建てたもので、主屋と同じく建築家の佐藤秀三(1897~1978)が設計を手掛けた。両建物とも、小金井市初の国登録有形文化財(建造物)だ。<花侵庵と現代作家>は、この「花侵庵」を会場に、現代アーティストによる作品展示を行うプロジェクトとして発足。第一弾の本展では志村信裕(1982~)による映像作品が茶室空間に展開する。
志村は、日常生活の中の身近なもの―ボタン、リボン、バケツ、古書など―をモティーフに、またときにそれらをスクリーンとして用い、鑑賞者の思い出やそれらに付随する気持ちを想起させる映像インスタレーションを発表してきた。近年は、特定の地域に根ざした文化や歴史をテーマにリサーチを行い、その場所の目には見えない側面を引き出し提示する作品を制作している。記憶や歴史といった「過去」を扱う志村の世界観は、なきものへの懐かしさや恋しさを感じさせながら、「今」という現実を静かに語り、そして「これから」についての想像を私たちに促す。今回、普段は意識が向かないところに目を向かせてくれる志村の作品が、茶室という空間とどのように呼応し、私たちの目前に現れるだろうか。さらに普段非公開の同館2階ラウンジでは、志村による45分の映像作品《Nostalgia, Amnesia》(2019)を含む展示が楽しめる。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「冬のけしき」夢二生家記念館・少年山荘
  2. 「動き出す浮世絵展 TOKYO」寺田倉庫G1
  3. 特別展「答志島~古代から続く海民たちの島」鳥羽市立海の博物館
ページ上部へ戻る