「藤田紗衣:仮想ボディに風」京都市京セラ美術館

「藤田紗衣:仮想ボディに風」京都市京セラ美術館

名称:「藤田紗衣:仮想ボディに風」京都市京セラ美術館
会期:2022年10月8日(土)〜2023年1月29日(日)
時間:10:00〜18:00
会場:ザ・トライアングル
休館日:月曜日 ※祝日の場合は開館
   ※12月28日(水)〜2023年1月2日(月)は年末年始のため休館
観覧料:無料
住所:〒606-8344京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
TEL:075-771-4107
URL:京都市京セラ美術館

京都ゆかりの作家を中心に新進作家を育み、京都市京セラ美術館を訪れる方々が気軽に現代美術に触れる場を目的とする展示スペース「ザ・トライアングル」。今回はシルクスクリーンやコンピューター画像加工ソフトを用い、自ら設定したルールに基づくイメージへの多面的なアプローチを試みるアーティスト・藤田紗衣の展示を行います。
藤田は、ドローイングを起点に、シルクスクリーンやインクジェットプリント、コンピューター画像加工ソフトを用い、版数の限定や地と図の反転、拡大など、自ら設定した制作上のルールに基づくイメージへの多面的なアプローチによって作品を制作しています。
近年は、セラミックや書籍など、さまざまなメディアを自由に組み合わせることで、複製技術としての版画技法と一点もののオリジナルのミックスを試みています。
本展では、近年精力的に取り組んでいるシリーズから、新たな展開を含めて新作を中心に展示します。
タイトルの「仮想ボディ」は、活版印刷から写植に移行する過程で生まれた印刷用語です。活版印刷では、金属の表面に活字が彫られ、この活字を囲む四角柱が物理的なボディとして存在していました。その後、コンピューターによりデジタル化されたことで自由に文字組みができるようになり、書体を設計する為の基準枠は、実体を持たない「仮想ボディ」と呼ばれるようになりました。
藤田は、現在では物理的には消失した「仮想ボディ」に、自身の制作スタイルをなぞらえる一方、この基準枠や定めたルールを超え個人ではコントロールすることができない力を「風」に喩え、二つの間に生きる自身の在り方を重ね合わせています。
藤田紗衣
1992年京都府生まれ。2015年ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートに交換留学。2017年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻版画修了。現在大阪府在住。
近年の主な個展にハード/ソフト」(I SEE ALL/準備中、2021年)、グループ展に「惑星ザムザ」(小高製本工業株式会社跡地、2022年)、「VOCA展2022」(上野の森美術館、2022年)など。2021年第54回造本装幀コンクール審査員奨励賞受賞。
■ 作家WEBサイト:https://sfjt.pw/

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