東根市収蔵品展「菅原洸人 内なる光を求めて」東根市美術館

東根市収蔵品展「菅原洸人 内なる光を求めて」東根市美術館

名称:東根市収蔵品展「菅原洸人 内なる光を求めて」東根市美術館
会期:2022年11月3日(木・祝)~2023年1月9日(月・祝)
休館日:11月14日(月)、28日(月)、12月12日(月)、26日(月)、29日(木)~3日(火)
開場時間:9:00~18:00
会場:東根市公益文化施設まなびあテラス 特別展示室
入場料:無料
主催:まなびあテラス / 東根市美術館
住所:〒999-3730山形県東根市中央南一丁目7-3(まなびあテラス内)
TEL:0237-53-0229
URL:東根市美術館

東根市収蔵品展「菅原洸人 内なる光を求めて」東根市美術館
東根市収蔵品展「菅原洸人 内なる光を求めて」東根市美術館

このたび、東根市公益文化施設まなびあテラス・東根市美術館では「東根市収蔵品展 菅原洸人 内なる光を求めて」と題し、今年生誕100年をむかえた東根出身の画家・菅原洸人(すがはら こうじん)を特集します。
彼の生涯を追いかけると、見つけた光を求め、あてどなくも一途に進む旅人という印象が離れません。11歳で親元を離れて北海道へ養子に出るも、船員にあこがれて数年で家出したことから始まり、画家になるまでは苦悩と流転の半生を送った菅原。故郷にはなかなか居つかれず、ついには肺病を患った重病人の身で絵画道具と日用品だけをリヤカー1台に詰め込んだ旅に出、静岡から紀伊半島を経由して港町・神戸へとたどり着くというエピソードはとりわけ苛烈さに満ちています。
菅原にとっての光。それは時に、自身の望みや反駁心が示す指針であり、画業への強い情熱であり、信仰深さが感じ取らせるまばゆさであり、モチーフへそそがれる穏やかな自然光そのものでもあります。
菅原が好んで描いたのは、1970年以降年に一度ほど訪れたヨーロッパを筆頭に滞在地の街角や路上の暮らしが感じられる風景画、そして自身のキリスト教への信心をこめた聖画でした。菅原の作品には、ときにひどく寂しげな瞬間を捉えた画面でも、いくばくかの光の表現を見つけることができます。それは波乱に満ちた生き様を、自身の望むままに独歩した彼のまなざしがとらえ、描かせたものかもしれません。
本展では、そんな半生を自ら綴った自叙伝『四角い太陽』(2005年、ギャラリー島田発行)をてがかりに、東根市が収蔵する絵画作品を中心とした資料約20点を展示。画家・菅原洸人の生涯と作品を追いながら、その内にある光を見つめます。
作家紹介
菅原 洸人(すがはら・こうじん/1922-2013)
本名:光三。1922年、東郷村西戸(現在の東根市泉郷・西戸集落)に生まれる。1957年より神戸に定住し、以降毎年欧州へ美術研修を行い、ヨーロッパの風物やキリスト教をモチーフにした聖画を中心に制作を続けた。2013年11月2日、91歳にて逝去。

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