名称:「エリザベス・シールストロム 《皮膚に触れる》」現代美術製作所
会期:2022年10月25日(火)〜11月20日(日)12:00-19:00
休館日:月・火・水 / ただし10月25日(火)、26日(水)* はオープン
会場:ANEWAL Gallery 現代美術製作所
主催:現代美術製作所
協力:オーストリア文化庁、NPO ANEWAL Gallery、(株)北條工務店、Yuki Higashino
住所:〒602-0065 京都市上京区挽木町518 路地内
TEL:072-245-6201
URL:ANEWAL Gallery 現代美術製作所
エリザベス・シールストロムは、ウィーンを拠点に活動するスウェーデン出身のアーティストです。 パフォーマンス、映像、展示デザインなど、ジャンルにとらわれない多彩な作品を制作する傍ら、特に近年は、世界各地の民芸がバウハウスのようなモダニズムに及ぼした影響をテーマに、織物の作品を発表しています。自ら織機を使って制作した布の作品は、ミニマルな正確さと手織り固有の物質性を併せ持っています。またシールストロムは建築と布の関係、特に、布が室内の光、空間構成、色などの要素をコントロールするのに使われて来た歴史にも注目し、布とインテリアデザイン、織物と塗料で塗られた壁の対話など、空間全体を考慮した制作活動を展開しています。
このたび現代美術製作所で開催する日本初個展《皮膚に触れる》では、シールストロムの出身地であるスウェーデン、ダーラナ地方の伝統的な織物のパターンをモチーフにしたシリーズ作品を発表します。北欧の民芸はシンプルなデザインと鮮やかな色を特徴としており、モダニズムに多大な影響を与えて来ました。ダーラナ地方は特に工芸が盛んな土地として知られており、20世紀初頭にはスウェーデンのモダニズム発祥の地の一つでもありました。シールストロムはその特徴的な織物の最小構成要素を抽出拡大し、一見モノクロームに見える緻密な抽象作品へと昇華させています。
良く知られているように、北欧のモダニズムは日本からの影響も大きく受けています。現代美術製作所のスペースは、もとは西陣織の作業場として使われていました。今回はその場所で、北欧出身のシールストロムの手織りの布の作品をご鑑賞いただく貴重な機会となります。みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げます。
現代美術製作所 ディレクター 曽我高明
エリザベス・シールストロム
1988年スウェーデンのSundborn生まれ、ウィーン在住。ウメオ大学ファインアート学院およびウィーン美術アカデミーで美術を学ぶ。ウィーンのdas weisse hausやKunsthalle Exnergasse、ブルノのGallery G99、インスブルックのNeue Galerie, Innsbruck、マルメのSkånes konstföreningなどで作品を発表。2022年度 h13パフォーマンス賞を受賞しKunstraum Niederösterreichにて新作のパフォーマンスを発表及び個展を行う。ウィーンを拠点にする雑誌Agencyの編集者の一人でもある。2022年、オーストリア文化庁の海外芸術家助成プログラムにより、10月から12月まで東京に滞在中。
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