名称:「交歓するモダン機能と装飾のポリフォニー」東京都庭園美術館
会期:2022年12月17日(土)–2023年3月5日(日)
会場:東京都庭園美術館
休館日:毎週月曜日(ただし1/9は開館)、年末年始(12/28-1/4)、1/10
開館時間:10:00–18:00(入館は閉館の30分前まで)
観覧料:一般 1,400円(1,120円)
大学生(専修・各種専門学校含む) 1,120円(890円)
中学生・高校生 700円(560円)
65歳以上 700円(560円)
※( )内は団体料金。団体は20名以上(事前申請が必要)
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
特別協力:東京国立近代美術館、東京藝術大学、ミサワホーム株式会社
協力:日本航空、ヤマト運輸株式会社
助成:一般財団法人地域創造
年間協賛:戸田建設株式会社
ブルームバーグ L.P. Bloomberg
Van Cleef & Arpels
住所:〒108-0071東京都港区白金台5-21-9
TEL:03-5777-8600
URL:東京都庭園美術館
国やジャンルを越えた共鳴から生まれる、いくつものモダンの形
1910年代から30年代は、西欧を中心に日本を含む世界各地で様々なモダンの形が現われた時代でした。
機能主義に基づく「モダニズム」は、いまなお当時の中心的な動向とみなされていますが、一方で、大衆消費社会が進展したこの時代は、常に新しくあるために装飾することに価値が置かれた、儚き「モダニティ」の時代でもありました。実際、この対立的に捉えられることの多い二つの「モダン」はいくつものモダンの形をうちに含み、それらは複雑に関係しながら濃密な時代を作り上げていたのです。
当時の作家たちは、時間差なく情報を共有し、国やジャンルを越えて同期し合い、その範囲は、絵画、彫刻から、家具、食器、洋服、さらにそれらを収める建築や都市まで、いわば、私たちの生活空間、身体活動全般におよんでいます。
ウィーン工房は、フランスのファッションデザイナー、ポール・ポワレと刺激し合い、一方で、ロベール・マレ=ステヴァンなど同国のモダニストにも影響を与えました。その生活全般への眼差しはまた、日本の森谷延雄や斎藤佳三にも共有されるものです。同時性絵画で知られるソニア・ドローネーはファッションの仕事に専心し、ルネ・エルブストらモダニストは都市を彩るショーウィンドウデザインに大きな関心を払いました。そして、バウハウスでは女性作家が織物に新たな光を当て、また同校を離れた作家たちが、ブルク・ギービッヒェンシュタイン美術工芸学校を舞台に応用芸術教育に取り組むことになります。
1914年に勃発した人類史上初の世界大戦が象徴するように、この時代の最大の出来事は世界が一気に同期したということでした。その急速に変化する社会のなかで、作家たちがときに交わり、共鳴しながら探求したいくつものモダンの形を紹介します。
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