アートラボ2022 第Ⅲ期「荒木優光 ダンスしないか?」長野県立美術館

アートラボ2022 第Ⅲ期「荒木優光 ダンスしないか?」長野県立美術館

名称:アートラボ2022 第Ⅲ期「荒木優光 ダンスしないか?」長野県立美術館
期間:2022年10月18日(火) 〜 2023年1月9日(月)
休館日:月曜日(祝日の場合は次の最初の平日)、年末年始(12/29-1/3)
会場:田村一男記念展示室
住所:〒380-0801長野県長野市箱清水1-4-4(善光寺東隣)
TEL:026-232-0052
URL:長野県立美術館

長野県立美術館本館2階の「アートラボ」は、視覚以外の感覚も使った鑑賞が可能な「ラボラトリー(実験室)」となることを目指しています。2022年度の第Ⅲ期展覧会では、荒木優光を紹介します。
荒木は音を聴くこと、またその環境そのものに着目し、さまざまな仕方で音を聴く場―独自に「音場(おんば)空間」と呼ぶ―を構築することを基盤とするアーティストです。「音の場を作ることは、音を聴くことから始まる」と言う荒木は、視聴環境自体をつくることをも作曲行為であるととらえています。つまり、荒木の作品には「音をいかに聴くか/聴くことができるか」という問題が通底しています。
今回アートラボで展示するのは、見ること(視覚)と聴くこと(聴覚)を行き来しながら鑑賞する作品です。レイモンド・カーヴァ―の短編小説『ダンスしないか?』をヒントに、「リ-サイクル」というキーワードに着想を得た無人の音楽劇を展開します。展示室には使い古された家具やレコードが配置され、人々の声や様々な音が響きます。音が録音・再生されることによって時間や場所を越えた再現性をもつ性質に、中古の品々や人々の関係性を重ね、それらが循環する様子を描くのです。
その音を聴いたとき、どんな景色が見えるでしょうか。それぞれのうちに立ち上がるストーリーをお楽しみください。
※会期中にイベントの開催を予定しています。詳細は決まり次第お知らせしますので、当館HPやSNSにてご確認ください。

荒木優光(あらき・まさみつ)https://www.masamitsuaraki.com/
1981年山形県生まれ。
音楽やフィールドワークを起点として独自の音場空間を構築する。近年は視聴覚空間の多様性を踏まえ、新たなフェーズとしての「再生」を軸として実践と考察を進める。発表媒体はシアターピースやインスタレーションなど多岐にわたる。近作に、個展「わたしとゾンビ」(京都市京セラ美術館 ザ・トライアングル、2020)など。2013年初演の『パブリックアドレス – 音場』が2021年、クンステン・フェスティバル・デザールに招聘された。また、サウンドデザイナーとしてのコラボレーションも多く、アーティストコレクティヴARCHIVES PAY、音楽グループNEW MANUKEのメンバーとしても活動。2022年度セゾン文化財団セゾン・フェロー。
cv
■パフォーマンス
2021「サウンドトラックフォーミッドナイト屯」比叡山山頂駐車場(京都)KYOTO EXPERIMENT 2021
2021「パブリックアドレス – 音場」Theatre Varia(ブリュッセル)Kunsten festival des arts 2021
2021「ゾンビとサウンドトラック」京都市京セラ美術館 講演室(京都)
2020「ラウドアーカイブス2020」SCOOL(東京)
2018「おじさんと海に行く話」京都芸術センター講堂(京都)
2018「増幅する部屋」愛知県芸術劇場 小ホール(愛知)サウンドパフォーマンスプラットフォーム 2018
2018「池は聞いている(ため池サウンドコレクションより)」丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川)
2016「男と女のビッグエコー」京都芸術センターフリースペース(京都) 
2014「パブリックアドレス – 音場 2」ST スポット横浜(神奈川)
■個展
2021「わたしとゾンビ」京都市京セラ美術館 ザ・トライアングル(京都)
2018「RECOLLECTION 36°×139° 寿楽荘 その一日の誕生」浦和ふれあい館(埼玉)
2016「Acoustic Device 騒音のための5楽章」トーキョーワンダーサイト本郷(東京)
2016「煙にまかれたアーカイブス」京都芸術センターフリースペース(京都)
2012「横断の調べ : 福島の海岸へ釣りに行った男」にしすがも創造舎(東京)
2012「煙にまかれたジュークボックス」にしすがも創造舎(東京)
■グループ展
2021「200年をたがやす」秋田市文化創造館(秋田)
2020「野外展示|音羽川百景2020」音羽川砂防ダム(京都)
2020「ISDRSI 磯人麗水」豊岡市美術館ほか(兵庫)
2019「としのこえ、とちのうた」旧豊田東高等学校内(豊田)
2019「あいちトリエンナーレ地域展開事業 Windshield Time – わたしのフロントガラスから 現代美術 in 豊田」豊田市旧愛知銀行(愛知)
2018「The Instrument Builders Project ‒ Circulating Echo」京都芸術センター(京都)
2018「野外展示|音羽川百景」音羽川砂防ダム(京都)*加納俊輔との2 人展
2017「シンフォニーLDK」京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(京都)
2015 ALL NIGHT HAPS『DEMO』_「男と女のエコー」HAPS(京都)
2015「Before Night Falls 夜になるまえに」『sunroof〈 代理シャウトのオーディオシステム〉』ARTZONE(京都)
■企画・共同ディレクション・サウンドデザイン
2016「三人の女」(構成・映像 : 伊藤高志):あいちトリエンナーレ 映像プログラム 愛知県芸術劇場小ホール(愛知)
2016「《Showing》03 映像/三人の女」(構成・映像 : 伊藤高志)京都芸術劇場 春秋座 舞台上舞台(京都)
2015「《Showing》02 写真/山びこのシーン」(構成・写真 : 加納俊輔)京都芸術劇場 春秋座 舞台上舞台(京都)

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「動き出す浮世絵展 TOKYO」寺田倉庫G1
  2. 特別展「答志島~古代から続く海民たちの島」鳥羽市立海の博物館
  3. 「うつす美 ─ 江戸時代の絵画学習」京都府京都文化博物館
ページ上部へ戻る