名称:「ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 柔らかな舞台」東京都現代美術館
会期:2022年11月12日(土)〜2023年2月19日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 3階
時間:10:00〜18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日:月曜日
12月28日-1月1日、1月3日、1月10日
※ただし、1月2日、1月9日は開館
観覧料:一般 1,300円
大学生・専門学校生・65歳以上 900円
中高生 500円
小学生以下 無料
※本展チケットで「MOTコレクション」も観覧できます
住所:〒135-0022東京都江東区三好4-1-1
TEL:03-5245-4111(ハローダイヤル)
URL:東京都現代美術館
きび美ミュージアムは、郷土吉備の古代から現代にわたる収蔵品の展示を通じ、その歴史と文化を発信しています。
このたび、国内外で活躍中の郷土作家に注目し、その制作活動を紹介していくこととしました。
第一弾は、現代ガラス作家 磯谷晴弘(いそがい あきひろ)をとりあげます。
磯谷晴弘は、1995年から倉敷芸術科学大学で指導にあたり、岡山県内外はもとより海外でも展示実績が多数あります。
ライフワークである「泉」シリーズは水と人との関わりをテーマとしたものです。キルンキャスト技法(※)を用いて生み出されるガラスの塊は、湧き上がる水源や揺らめく水底そのものを凝結させたかのようです。
このたびは屋内のきび美ホールと茶室に加え、屋外に広がる竹林庭園も会場とします。水や時間の流れといった自然界の営み、根源的なものを想起させる磯谷の作品と空間とが一体となって響きあうことでしょう。
今後も地域文化の発信拠点として、現代美術作家の企画展を継続して参りたいと考えています。ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ(1962年ロッテルダム生まれ、ベルリン在住)は、2017年ヴェネチア・ビエンナーレのオランダ館代表を務めるなど、オランダの現代美術を代表するアーティストの一人として、20年以上に渡り映像作品や映像インスタレーションを発表してきました。
彼女の映像は、他者との共同作業を通じて人々の関係を形成すると同時に、それによって形作られるものとして試行を重ね、シナリオを設定しない撮影に、キャストやクルーとして参加する人々が現れます。撮影の場という設えられた状況で、あるテーマについて人々が対話する過程で発露する主観性や視座、関係性を捉え、鑑賞者の思考との交差を指向します。
東京都現代美術館で開催する国内初めての個展「柔らかな舞台」では、彼女の代表的な映像作品から新作まで6点を展示します。初期作品からは、17世紀のオランダ領ブラジルで総督を務めたヨハン・マウリッツの知られざる統治をめぐり、マウリッツの手紙などを読み上げながら議論する《マウリッツ・スクリプト》(2006年)、オランダによる植民地政策にラジオがもたらした影響についての対話と、インドネシア独立運動家スワルディ・スルヤニングラットが書いた手記「私がオランダ人であったなら」を読み上げる声とが交わる《偽りなき響き》(2008年)の2作品を紹介します。
また、本展を機に東京で制作する新作は、主に1920年代から1940年代にかけて活躍した女性の文筆家たちが、女性の社会的地位や性愛、戦争といった問題に切り込んだテキストを取りあげ、それらが今日の社会のどのような側面を映し出すかを探ります。支配的な言説やイメージからいかに逸脱しうるのかという問いを、展示空間の構成においても重ねてきたファン・オルデンボルフは、本展を、フレームを定めることのない舞台セットのようなインスタレーションとして構成します。
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