「瀬戸ノベルティ de フラワーガーデン」愛知県陶磁美術館

光和陶器 《恋人たち》 20世紀後半

名称:「瀬戸ノベルティ de フラワーガーデン」愛知県陶磁美術館
期間:2022年10月19日(水)- 12月25日(日)
住所:〒489-0965愛知県瀬戸市南山口町234
TEL:0561-84-7474
URL:愛知県陶磁美術館

大鐘博章(瀬戸) 《陶花額「菊」》 1982年
大鐘博章(瀬戸) 《陶花額「菊」》 1982年

  「ノベルティ」とは、愛知を代表するやきもの産地・瀬戸を中心とする地域でつくられた陶磁器製の置物やインテリア用品のことをいいます。瀬戸で初めてノベルティがつくられるようになったのは、今から100年以上前の20世紀初めのことです。素朴な玩具類がそのはじまりであるといわれています。その後大正2(1913)年頃に輸出商社・森村組(現:ノリタケカンパニーリミテド)が、アメリカ向け輸出用の磁器人形類を瀬戸の製陶所に依頼したことをきっかけとなり、瀬戸のノベルティ生産は大いに発展しました。1960年代に最盛期を迎え、1990年代の初めまで、多くの人物、動物、鳥、花などの美しいノベルティが海を渡りました。
  今回は花のノベルティにスポットをあてます。花のノベルティづくりは、初めは鳥や動物のノベルティに組み合わせたワンポイントの飾りとして始まりましたが、1980年代頃から自然への関心から人気をよび、花の造形をメインとした様々なノベルティがつくられるようになりました。デザイナーと原型師の連携、そして作り手たちの試行錯誤によって生み出された花のノベルティは、やきものとは思えないほどリアルに作られ、花のたおやかさ、みずみずしささえ伝わってきます。
 このテーマ展では、瀬戸の花ノベルティを使って「エンジェルたちのローズガーデン」「花のノベルティでお茶の時間」など、いくつかのシーンを演出してみました。美しさとリアルな表現をお楽しみください。

丸利商会 《胡蝶蘭》 1989年
丸利商会 《胡蝶蘭》 1989年

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