名称:「与謝野晶子×吉田初三郎 与謝野晶子の温泉紀行」さかい利晶の杜
会期:2022年11月12日〜2023年1月15日
開館時間:9時~18時(最終入館 17時30分)
休館日:11月15日(火)、12月20日(火)
※観光案内展示室、グッズショップ「さかい縁庵」は除く 年末年始(12月29日~1月3日)
会場:さかい利晶の杜
入場料:大人300円 高校生200円 中学生以下無料
※「千利休茶の湯館」「与謝野晶子記念館」の観覧券で企画展示室にもご入場いただけます。
住所:〒590-0958 大阪府堺市堺区宿院町西2丁1-1
TEL:072-260-4386
URL:さかい利晶の杜
与謝野晶子は、生涯にわたって多くの旅に出かけました。その足取りは遠くヨーロッパにも及んでいます。
晶子の旅は、吟行(歌を詠むために名所に出かけること)や講演会に招待されて各地に赴く出張旅行などが主なものでしたが、病気のため体が不自由になった晩年には療養にも出かけました。晶子の旅には、「温泉」への入湯を伴うことが多く、生涯に100以上の温泉地を訪ねています。原稿執筆のため温泉宿に長逗留した同時代の文豪たちとは異なり、深夜に及ぶ文筆活動の前のあわただしい入浴でしたが、晶子にとっては日常の家事などから解放されて疲れを癒す貴重な時間でした。温泉により心身ともにリフレッシュした晶子の感性は多くの秀歌を生み出しました。
本展では、晶子と同時代に全国各地の景観を描いた吉田初三郎(1884~1955)のパノラマ地図(堺市博物館蔵)で、晶子が訪れた温泉をたどります。大胆な構図と景観の特徴をデフォルメしたパノラマ地図は、当時の姿を雄弁に語ってくれます。昨年度、当館では与謝野晶子の詩歌と吉田初三郎のパノラマ地図を組み合わせた企画展を開催し好評を得ました。今回も2人の表現世界の魅力を楽しんでいただけます。
私たちの社会と生活は、新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行で打撃を受け、その影響は今も続いています。先人たちは、温泉でこころとからだの重荷を降ろし、新たな前進をしてきました。
晶子が訪れた温泉を知り、いつか訪れることで、私たちが同感染症で背負ったストレスから解き放たれることを願い、感染対策を徹底しながら本展を開催します。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。