「茶の湯の絵画と絵のある茶道具」湯木美術館

「茶の湯の絵画と絵のある茶道具」湯木美術館

名称:「茶の湯の絵画と絵のある茶道具」湯木美術館
会期:2022年9月1日〜2022年12月11日
会場:湯木美術館
入場料:入館料一般700円/大学生400円/高校生300円
開館時間:午前10時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は開館、翌平日休館)、10月25日(火)
住所:〒541-0046 大阪府大阪市中央区平野町3-3-9
TEL: 06-6203-0188
URL:湯木美術館

茶席における絵は、季節の演出や茶会の意図を伝えるなどの働きを担っています。
 掛物に限れば、室町時代においては唐絵が中心をなし、たとえば徐煕の鷺絵は松屋三名物の一つに数えられます。この原本は所在不明となってしまいましたが、「鷺図尾形光琳筆」(後期展示)「鷺絵賛 近松門左衛門筆」(前期展示)といった鷺の題材は、茶人に馴染み深い画題となりました。
 16世紀後半には、周文や雪舟ら漢画をはじめとする日本で描かれた絵が使用されるようになります。17世紀に入ると茶人自ら筆を執って茶掛用の絵を描くようになり、「紅葉鹿絵賛 小堀遠州筆」(前期展示)や「慈円像 松花堂昭乗筆」(後期展示)などが描かれました。その後、琳派・文人画・写生派といった諸流派の登場とともに、絵の掛物はいっそうの広がりをみせます。
 絵は掛物にとどまらず、茶道具に施されますが、その題材は山水や花鳥など多岐にわたり、似通った題材でも掛物とやきものでは表現に大きな違いも見られます。
 前述の「紅葉鹿絵賛」では大きくデフォルメされた紅葉が2頭の鹿とバランスよく配置され、視線を右から左へ誘導します。仁阿弥道八作の「楓絵鉢」の紅葉は、鉄絵の具で紅葉を書いた上に白化粧が施され、黒と白の濃淡が印象的な絵に仕上げられています。
 また、茶道具では、形と絵が相乗効果となって魅力を発揮しているものも多くあります。「祥瑞蜜柑水指」(重文)では、胴部の凹みに合わせて窓絵が描かれており、「住吉蒔絵平」(後期展示)では蓋に描かれた水の流れが胴部を通り、最後は身の裏底まで至って、水流が溜まるような表現がされています。
 今回の展示では茶席で見られる「絵」に注目し、前後期で約50点の作品を展示します。
(公式ウェブサイトより)

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