「Modern Japanese Oil Painting~旅する画家たち~」名古屋栄三越

鳥海青児 「アルジェリア」 6号 油彩 

名称:「Modern Japanese Oil Painting~旅する画家たち~」名古屋栄三越
会期:2022年12月7日(水) ~ 2022年12月13日(火)
場所:7階 特選画廊 ※最終日午後4時終了
住所:〒460-8669 名古屋市中区栄3-5-1
TEL: 052-252-1111
URL: 名古屋栄三越

田村孝之介
「ブルターニュ風景」

6号 油彩 
田村孝之介 「ブルターニュ風景」 6号 油彩 

「Modern Japanese Oil Painting ~旅する画家たち~」
 世界的にも稀な発展を遂げた日本における近代油彩画の名手たちは、
日本各地、世界各国を旅し、秀逸な作品を数多く世に残しました。
この度は洋画史を彩る巨匠たちが旅先で目にした風景に着目し企画展を催します。
当時の画家たちの新鮮な感動に思いを重ねながら、架空の旅をお楽しみください。
この機会にぜひご高覧賜わりますようご案内申しあげます。

曽宮一念

「ダカール」

8号 油彩 
曽宮一念 「ダカール」 8号 油彩 
満谷国四郎

「水郷風景」

30号 油彩 
満谷国四郎 「水郷風景」 30号 油彩 


鳥海 青児 (1902~1972)
1902年 神奈川県平塚に生まれる。
1927年 関西大学を卒業。在学中から春陽会展に出品し「平塚風景」が初入選。
1928年 春陽会賞受賞(翌年同賞受賞)。
1930年 渡欧。パリを中心としながらアルジェリア・スペインを旅行、ゴヤ、レンブラント、ドーミエらの影響を受ける。
1933年 帰国。春陽会会員となる。
1934年 砂を絵具に混ぜて使用した作品を春陽会に出品。
1939年 このころより古美術の蒐集を始める。
1943年 独立美術協会会員となる。
1956年 「家並み」により芸術選奨文部大臣賞受賞。
1957年 サンパウロ・ビエンナーレ展に「彫刻(黒)をつくる」など10点出品。出品作のうち「かぼちゃ」がニューヨーク近代美術館    買上となる。
1959年 第10回毎日美術賞受賞。鳥海青児・野口弥太郎展(神奈川県立近代美術館)開催。
1963年 このころから墨蹟に興味を持つ。
1972年 東京で逝去。享年70歳。
田村 孝之介 (1903~1986)
1903年 大阪に生まれる。
1920年 上京。小出楢重に師事。
1924年 信濃橋洋画研究所に学ぶ。
1926年 二科展に初入選。
1927年 第1回全関西洋画展全関西賞受賞。
1937年 二科会会員になる。
1940年 従軍画家として戦地に赴く。
1947年 熊谷守一・正宗得三郎・宮本三郎らと共に二紀会を創立。
1952年 渡欧。
1955年 兵庫県文化賞受賞。
1974年 二紀会理事長に就任。
1978年 日本橋・高島屋で画業50周年展開催。
1984年 日本芸術院会員。
1985年 文化功労者に選ばれる。
1986年 神奈川県藤沢市で逝去。享年82歳。
曽宮 一念 (1893~1994)
1893年 9月9日、東京日本橋に生まれる。本名、下田喜八。まもなく曽宮家の養子となる。
1911年 東京美術学校(現東京芸大)西洋画科に入学。藤島武二に師事。同級生に寺内萬次郎、小絲源太郎らがいた。
1920年 下落合にアトリエを構え、中村彝、佐伯祐三、前田寛治らと親しく交わる。
1921年 洋画家・鶴田吾郎と画塾「どんたくの会」を始める。
1925年 「冬日」が二科展樗牛賞を受賞。
1931年 二科会会員となる。
1935年 二科会を退会し、独立美術協会会員となる。(翌年退会)
1936年 国画会に入会。
1943年 随筆集「夕ばえ」を刊行する。
1945年 静岡県富士宮市に疎開。終生を富士宮でおくることとなった。
1949年 九州へ旅行。桜島に魅せられる。
1958年 随筆「海辺の溶岩」が日本エッセイストクラブ賞を受賞。
1963年 緑内障により右眼を摘出。なおも描き続ける。
1967年 航路欧州へ。多くのスケッチを描く。
1971年 左眼失明。文筆活動に専念する。
1983年 初の歌集「へなぶり火の山」を刊行する。
1992年 静岡新聞社より「画家は廃業」を刊行する。
1994年 12月、逝去。享年101歳。
満谷 国四郎 (1874~1936)
1874年 岡山県に生まれる。
1891年 上京し、初代五姓田芳柳門下となる。
1892年 小山正太郎の画塾不同舎に通う。
1900年 パリ万博に水彩「蓮池」を出品。銅牌を受ける。丸山晩霞、河合新蔵、鹿子木孟郎らとともに米国へ。
吉田博、中川八郎と合流しボストン、ワシントンにて水彩画展を開催し好評を博す。
1901年 ヨーロッパを周遊後、太平洋画会結成に参加。
1905年 太平洋画会研究所教授就任となる。
1911年 大原孫三郎の援助で渡仏し、ジャン・ポール・ローランスに学ぶ。ヨーロッパ周遊。安井曾太郎とともにルノワールを訪ね、作品制作を依頼する。
1925年 帝展審査員。帝国美術院会員。
1932年 帝展に「緋絨毯」を出品。
1936年 61歳で歿。

鳥海青児 「アルジェリア」 6号 油彩 
鳥海青児 「アルジェリア」 6号 油彩 

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