名称:「芭蕉と蕪村と若冲」嵯峨嵐山文華館
会期:2022年10月22日(土)〜2023年1月9日(月・祝)
会場:嵯峨嵐山文華館
時間:10:00〜17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:11月29日(火)
年末年始 2022年12月30日~2023年1月1日
観覧料:一般・大学生 900円(800円)
高校生 500円(400円)
小中学生 300円(250円)
障がい者と介添人1名まで各500円(400円)
※( )内は団体料金
<福田美術館との二館共通券>
一般・大学生 2,000円
高校生 1,000円
小中学生 550円
障がい者と介添人1名まで各1,000円
住所:〒616-8385京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11
TEL:075-882-1111
URL:嵯峨嵐山文華館
この度、松尾芭蕉の貴重な自筆自画《野ざらし紀行図巻》が半世紀ぶりに再発見されたことを記念し、福田美術館と嵯峨嵐山文華館が共同で展覧会を開催いたします。本展は、与謝蕪村をキーパーソンとして、蕪村が憧れた松尾芭蕉と、蕪村と同じ年に生まれた伊藤若冲、三人の足跡を辿るものです。
松尾芭蕉は1644年伊賀上野(現在の三重県伊賀市)生まれ。10代後半から俳諧に親しみ、30歳頃に江戸へ赴いたのち深川に隠棲し、自らの作風を模索するようになりました。41歳の時に初めて旅に出てからは、全国を遊歴しては俳句と共に紀行文を記すようになります。中でも東北から北陸を旅した時の紀行文『おくのほそ道』はとくに有名です。
紀行文「奥のほそ道」において、「古池や蛙とびこむ水の音」や「閑さや岩にしみ入る蝉の声」などを詠んだことで知られる松尾芭蕉は、俳句という文芸を和歌とならぶ文学的地位へ高めました。
芭蕉の死後50年が経過した一七四三年頃から、芭蕉を顕彰する動きが盛んになります。この運動を京都で牽引したのが、与謝蕪村です。
<第1会場:嵯峨嵐山文華館>
第1会場は嵯峨嵐山文華館で、芭蕉の俳句と共に、後世の画家たちが描いた俳聖《芭蕉図》の数々を展示致します。芭蕉に憧れてやまなかった蕪村の手による俳画、さらにパトロンや弟子たちとの関係が窺える蕪村直筆の手紙をはじめ、弟子たちの作品もご覧いただきます。
<第2会場:福田美術館>
第2会場の福田美術館では、幻の名品である松尾芭蕉の自筆自画《野ざらし紀行図巻》を特別公開。
今回、福田コレクションに加わったこの図巻は、紀行文全体にわたって書とともに挿絵が描かれた、大変貴重なものです。
与謝蕪村は20代から江戸で俳諧を学んだ後、およそ10年間かけて、各地の歌枕や、芭蕉が訪ねた場所を巡りました。42歳頃から京都に定住し、中国の南宗画に学びながら山水図を描き、俳画という新しいジャンルを確立しました。
一方、蕪村と同じ年に生まれ同じ界隈に住んでいた伊藤若冲は、代表作《動植綵絵》のような極彩色の絵や水墨画などを、85歳で亡くなるまで精力的に制作しました。芭蕉、蕪村、若冲。誰もが知っている江戸時代中期の偉大な芸術家三人が到達した芸術の境地を、俳諧と絵画を通して心ゆくまでお楽しみください。
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