谷本研展「ラインズ・オブ・ライフ~谷本研自分史大年表~」Gallery PARC

谷本研展「ラインズ・オブ・ライフ~谷本研自分史大年表~」Gallery PARC

名称:谷本研展「ラインズ・オブ・ライフ~谷本研自分史大年表~」Gallery PARC
期間:2022/12/25(日) 〜 2023/01/22(日)
会場:Gallery PARC
時間:13:00~19:00
休館日:水・木曜日、年末年始(12/28~1/5)
料金:無料
住所:〒602-8282  京都府京都市上京区皀莢町287 堀川新文化ビルヂング 2階
TEL:075-334-5085
URL:Gallery PARC

「タイルとホコラとツーリズム」プロジェクトなどで知られるアーティスト・谷本研の個展。今回は数え50歳を迎えることを機に、自分自身を素材にした“研”究、自分史をテーマにした展示を行います。
自分史を編むというのはある面でとても恐ろしい行為だと思います。自分が生きてきた年月を懐かしみながら書き起こしていく楽しさの反面、便宜的に書きつけたそれぞれのエピソードの行間に記せていない膨大な日々があり(50年間では約1万8千日!)、それらのほとんどを忘れて今生活していることに気付かされるからです。また自分史において、今日この瞬間まではどうあれ埋めることができるのに対して、明日以降は原理的に空白とするしかありません。そして「明日死なないとは限らない」という、いわゆる〝縁起でもない〟発想がチラリとよぎります。
それでも今日までの歩みを俯瞰すれば、数々の偶然が結び合い、おかげさまで面白い人生が続いていると感じることができます。そして明日以降のことは何も分からないとしても、また予期せぬ偶然が繋がって真っ白だった空欄が埋まっていく期待に賭ける勇気がわいてきます。
今回、個展と銘打って自分自身を素材にした“研”究をおこないます。極私的な年表をお見せするという野暮を、どうか数え年50の誕生日とクリスマスに免じてお許しください。(谷本)
谷本研
1973年 神戸生まれ。1998年 京都市立芸術大学大学院造形構想専攻修了。アートやその周縁に関わりながら企画活動をおこなう。1999年、京都の古旅館で開催した「当世物見遊山」展以来〝観光〟を通底したモチーフとする。2002年から滋賀県仰木をフィールドに「地蔵プロジェクト」を開始し、近年は美術家の中村裕太とともに路傍のホコラに注目したプロジェクト「タイルとホコラとツーリズム」を展開する。漫画やデザインも手掛け、アメリカの現代美術家ダン・グレアムのライフヒストリーを漫画化した『まんがダン・グレアム物語』が展覧会図録に掲載される(2001、セラルヴェス現代美術館)。その他、『学校で地域を紡ぐ─「北白川こども風土記」から─』(小さ子社、2020)ブックデザイン、かつて流行した観光ペナントの収集研究家として著書『Pennant Japan』(PARCO出版、2004)などがある。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「春岱-稀代の名工-」瀬戸市美術館
  2. 特別展「岩合光昭写真展 こねこ」秋田県立近代美術館
  3. 「返還30年 岐阜の赤羽刀総覧ー美濃伝をたどるー」岐阜県博物館
ページ上部へ戻る