名称:特別企画展 辰野清写真展「余韻」市立岡谷美術考古館
期間:2023年1月7日(土)~3月5日(日)
休館日:毎週水曜日、祝日の翌日(1月10日/2月24日)
開館時間:10:00~18:00
入館料:一般520円(370円)、小・中学生260円(160円)
※( )は10名以上の団体料金
※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です
住所:〒394-0027 長野県岡谷市中央町1-9-8
TEL:0266-22-5854
URL:市立岡谷美術考古館
岡谷出身の写真家 辰野清氏は豊かな構成力と詩情溢れる作風で、日本の風景表現の物語性を追求しています。フォトコンテストの審査員や日本風景写真協会指導会員、日本写真家連盟常任講師なども務め、岡谷・東京・名古屋に展開する写真クラブ、自然奏フォトグラファーズを主宰するなど写真講師としても定評があり、実践的な指導をもとに多くの写真家を育成しています。本展では、「余韻」をテーマにした作品を展示します。
風景での “余韻”という物の哀れや喜びなどの感慨は、被写体と作家の双方がある一定の経験値を持つことで見えてくる情感なのでしょう。自然の本質のみを簡素な組み合わせで構成し内面性に繋げることが私の表現美かと思いますが、そのためには様々なイメージを膨らませ素材に感情を植えつけなければなりません。展示は一般的にいう完成された綺麗な絶景ではなく、比較的に見栄えが大人しい隙間の風景といわれるものを対象としています。心を静かに整えて対峙するなかで見えてくるもの。完成度というよりは未完や不足の状態が趣を深めるものと考え、精神的な美しさを模索してみました。現代の写真表現は機材や技術の向上によって撮影の制約が極めて少なくなるなかで、文学でいう“言い残すところ”の境地が風景でも求められる時代です。風景写真が作家表現としてどこまで受け入れられるのか、まずはこの“余韻”という感覚に注目です。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。