「ハンセン病文学の新生面『いのちの芽』の詩人たち」国立ハンセン病資料館

「ハンセン病文学の新生面『いのちの芽』の詩人たち」国立ハンセン病資料館

名称:「ハンセン病文学の新生面『いのちの芽』の詩人たち」国立ハンセン病資料館
会期:2023年2月4日(土)~2023年5月7日(日)
開館時間:9:30 〜 16:30
休館日:月曜日 月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
   年末年始休館
入場料:無料
会場:国立ハンセン病資料館
住所:〒189-0002 東京都東村山市青葉町4-1-13
TEL:042-396-2909
URL:国立ハンセン病資料館

1953年、らい予防法闘争のさなか刊行された大江満雄編『いのちの芽』(三一書房)は、全国8つのハンセン病療養所から73人が参加する、初めての合同詩集でした。今年は詩集刊行から70年目にあたります。 療養所における文学活動は戦前から盛んで、北條民雄や明石海人らが知られていますが、療養所の「秩序維持」や個人の「自己修養」の枠内で許される場合がほとんどでした。
戦後の状況は、療養所の文学を一変させます。日本国憲法による基本的人権の尊重と、初の化学療法の治療薬であるプロミンの登場は、精神的にも肉体的にも入所者に大きな変化をもたらしました。自らの境遇を「宿命」とするのではなく、変革可能な未来ととらえる人たちがあらわれたのです。
隔離政策の不条理に直面しながらも外部社会に向けて希望・連帯・再生を希求する新たな文学の姿を、本展では「ハンセン病文学の新生面」としてとらえ直すことを目指します。
作品原稿はほぼすべて失われていますが、高知県立文学館所蔵の大江満雄宛書簡のなかから、本詩集参加者による自筆資料などをこのたび初公開します。 本展をきっかけに、戦後の療養所で生まれた詩の魅力に目をとめ、ハンセン病問題への理解を深めるきっかけとしていただけたら幸いです。
[関連イベント]

  1. コンサート「青い鳥のハモニカ」
    日時: 2月11日(土、祝)14:00~15:30(13:30開場)
    講師: 阿部海太郎あべうみたろう(作曲家)、トウヤマタケオ(作曲家、鍵盤奏者)、当真伊都子とうまいとこ(ピアニスト、歌手、作曲家)
    会場: 当館1階 映像ホール
    定員: 先着70名、事前申し込み制、参加無料
  2. 講演会「ハンセン病者と文学者はいかにハンセン病問題と関わったのか」
    日時: 2月25日(土)14:00~15:30(13:30開場)
    講師: 西村峰龍(静岡文化芸術大学非常勤講師)
    会場: 当館1階 映像ホール
    定員: 先着70名、事前申し込み制、参加無料
  3. 講演会「千年先まで言葉を届けるために」
    日時: 3月12日(日)14:00~15:00(13:30開場)
    講師: 姜信子(作家)
    会場: 当館1階 映像ホール
    定員: 先着70名、事前申し込み制、参加無料
  4. 講演会「戦後ハンセン病文学を読みなおす」
    日時: 3月18日(土)14:00~15:30(13:30開場)
    講師: 荒川洋治(現代詩作家)
    会場: 当館1階 映像ホール
    定員: 先着70名、事前申し込み制、参加無料
  5. 朗読会「詩集『いのちの芽』を読み継ぐ」
    日時: 4月1日(土)14:00~15:00(13:30開場)
    講師: 小泉今日子(歌手、俳優)
    会場: 当館1階 映像ホール
    定員: 先着70名、事前申し込み制、参加無料
    ※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

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