名称:「コトバがみえる」高松市塩江美術館
会期:2022年12月20日(火)~2023年2月5日(日)
開館時間;9:00 〜 17:00
休館日:月曜日
12月29日から1月3日・1月10日は休館
1月9日は開館
入場料:一般 300円、大学生 150円、高校生以下・65歳以上・障害者手帳提示 無料
会場:高松市塩江美術館
住所:〒761-1611香川県高松市塩江町安原上602
TEL:087-893-1800
URL:高松市塩江美術館
言葉は音声や文字などで表され、意味を伝達する手段として、時を経て変化し続けてきました。本展では、言葉の視覚化に着目し、所蔵作品の中から版画・書作品を約20点紹介します。
高松次郎(1936-1998)の《THESE THREE WORDS》(1970年)は、高松が1960年代末から1970年代前半にかけて、文字や数字を使い、対象と意味との関係性や不在性を問うた作品の一つです。紙に表された文字以上の意味は排除され、言葉の存在が際立っています。また、ミニマルアート※を代表するアメリカの美術家ドナルド・ジャッド(1928-1994)の版画作品《無題》(1980年)は、それまで芸術として意識しないような無機質な形状(objects)を特徴としています。この作品を通して見えてくるものは、不必要なものが削ぎ落とされた本質に近い言葉のようにも見え、幾本も横に流れる線状の形がダイアローグ(対話)に思えてきます。そして、坂村真民(1909-2006)の書作品《念ずれば花ひらく》(1993年)は、独特の筆致により言葉がダイレクトに胸に迫り、情感が揺さぶられます。
今回展示する版画・書作品のモノクロームの世界から、言葉の豊饒さや表現の多様性を楽しんでいただきたいと思います。
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