「飛鳥の考古学2022」奈良文化財研究所飛鳥資料館

「飛鳥の考古学2022」奈良文化財研究所飛鳥資料館

名称:「飛鳥の考古学2022」奈良文化財研究所飛鳥資料館
会期:2023年1月20日〜2023年3月12日
会場:飛鳥資料館
入場料:一般350円/大学生200円
   高校生及び18歳未満、70歳以上は無料(年齢のわかるものが必要です)
   2月5日(日)は無料入館日
開館時間:午前9時〜午後4時半(入館は午後4時まで)
休館日:月曜日
住所:〒634-0102奈良県高市郡明日香村奥山601
TEL:0744-54-3561
URL:奈良文化財研究所飛鳥資料館

「飛鳥の考古学2022」奈良文化財研究所飛鳥資料館
「飛鳥の考古学2022」奈良文化財研究所飛鳥資料館

新型コロナウィルス感染症の影響は、寄せては返す波のように、何度も拡大と縮小を繰り返しています。飛鳥資料館においても、苦渋の決断として臨時休館を決めた時期もありました。そのような苦しい状況の中にあって、今年も冬期企画展「飛鳥の考古学」を開催できることを率直に喜ぶとともに、皆様に心より感謝申し上げたいと存じます。
この間、飛鳥では各研究機関の地道な努力により発掘調査が続けられてきました。このたびの展覧会では、近年の調査成果の一部をご紹介します。
飛鳥では、飛鳥京跡苑池の調査が一段落しました。今回の展示では、これまでの調査成果を総合して紹介します。また、近年、継続的な調査が始められた甘樫丘遺跡群では、遺物がまとまってみつかりました。『日本書紀』に登場する蘇我氏の邸宅との関連が想定され、今後も注目される遺跡です。大官大寺跡の南方でも調査が実施されており、石神遺跡でも膨大な量の出土遺物の整理作業が今も続いています。
藤原京域では、藤原宮大極殿院の調査が進められています。今回は大極殿北側の部分を調査し、大極殿院の造営の過程が徐々にあきらかとなってきました。また、奈良県立医科大学の新キャンパス整備にともなう調査では、藤原京右京五・六条八・九坊、慈明寺遺跡、四条シナノ遺跡における、弥生時代の水田や土器棺墓、藤原京の条坊にともなう道路側溝などがみつかりました。こちらの発掘調査は今回で一段落となります。
この他にも、今回の展覧会では、令和3年度に飛鳥・藤原地域でおこなわれた最新の発掘調査成果を中心として、飛鳥地域から出土した遺物に関する最新の調査研究の成果などもあわせて紹介します。
感染症の大流行は、人類の歴史上で何度も繰り返されてきました。歴史を紹介する研究機関として、過去に学びながらうまくこれと付き合う術を見出し、皆さまに調査の成果をお届けできるよう努力していきたいと思います。

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